さて、今回は壺寿じゃな。
彼は張燕配下の武将では元々なかったんじゃよ。
彼が何時、どのような理由で張燕等と行動を共にしておるのか、紹介していくとしようかの。
ほっほっほ、どうもくまの爺ですじゃ。さて、今回は壺寿じゃな。そう言えば弟子よ、昨日はすまんかったのう。
急に今日は休むと言ってきたからびっくりしましたよ。何があったんですか?
うむ、実は昨日背中の張りと痛み、そこから二の腕への痺れが酷くてのう。キーボードを打つのがちと厳しかったんじゃよ。まあ職業病じゃな、ほっほっほ。
ほっほっほじゃありませんよ。で、もう大丈夫なんですか?
まあ大丈夫と言うほどではないがのう。行きつけの整骨院で施術してもらったからだいぶマシじゃな。まあしかし今週は定期的に整骨院に通って治してもらうしかないのう。
まあ、重大な病気とか怪我じゃなくて良かったですよ。師匠ももういい加減ポンコツなんですから、気を付けてくださいねw
うむ、まあ体調管理は気を付けていくぞい。しかし、ポンコツは余計じゃw、まあええか。さて、気を取り直して壺寿じゃな。この時代にはちと珍しい姓じゃな。
今まで壺姓の人物は出てきていないですよね。歴史的に見てもあまりいないのではありませんか。もしかして異民族の系統でしょうか?
うむ、確かにあまり聞かん姓じゃな。その辺りは人物紹介の方で語るとしようかのう。
人物紹介
壺寿について、史書を見ていくと、張燕が後漢王朝に降伏を願い出、平難中郎将に任じられたのと恐らく前後しての話じゃと思うが、壺寿は冀州牧として董卓から冀州へ派遣されておるようなのじゃ。
元々は韓馥が冀州牧であったんじゃが、彼は他の群雄と共に反董卓連合軍を結成したんじゃよ。董卓はそのことに怒り、恐らく新たな冀州牧として壺寿を派遣したと思われるんじゃ。
多分じゃが、丁度同時期に降伏してきた張燕等の軍事力をあてにして、壺寿を張燕等の下へ送り込んだのではなかろうか。
さて、壺寿と言う少し変わった姓じゃが、正史を見ると「壺」と言う姓を持つ人物は他に一人しかおらんのう。匈奴の単于に一人、同一の姓の人物が見られる程度じゃ。じゃから、異民族出身と言うのはありうる話かもしれんのう。
董卓の支配領域じゃと羌族が多いと思うんじゃが、元々匈奴の支配領域はかなり広範囲で、董卓が本拠としておった関中から涼州方面も彼等の支配領域の近くであった時期があったんじゃ。そう考えると匈奴の末裔が関中方面で漢民族と交わって生まれた一族の可能性もあるかのう。ちとこの辺りは史料が足りんのが残念じゃのう。
さて、黒山賊と手を結んでおった壺寿じゃが、魏郡の軍勢が謀反を起こし、于毒と共に鄴を攻め落としたとあるが、もしかしたら冀州牧の印綬を盾に、この反乱の扇動に一躍買っておったかもしれんのう。
ただ、陶升と言う人物によって袁紹の家族等を取り逃がし、その後袁紹に朝歌の鹿場山にて攻撃され、5日間の包囲の後に打ち破られ、于毒と共に斬られたんじゃ。
考えてみたらこの191年は冀州には袁紹、韓馥、壺寿と三人の冀州牧がおったと言う、なかなか乱世らしい状況になっておった訳じゃな。
人材は袁紹が一番じゃが、張燕を筆頭に黒山賊がおった壺寿、君主はちと頼りないが、配下には沮授、田豊、張郃等超一流クラスの人材が揃っておった韓馥等、冀州は人材の宝庫と呼べる地域の一つじゃな。
さて、人物紹介はこの程度じゃな。続けて能力評価といくぞい。今回はワシ評価のみじゃな。
能力評価
壺寿は張燕部下と言うより本来は張燕の上司として、冀州を預かる立場でないといかんはずなんじゃが、実質の権限は恐らく持っておらず、張燕の兵力を宛てにする状況じゃったと考えられ、一応群雄トップとしては張燕とされたんじゃ。魏郡の反乱に関与していた可能性から知謀を少しだけ高めにしておるが、全体的には抑えめな評価じゃな。
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雑談ぢゃ
さて、今回は壺寿の能力評価じゃな。
今回は全体的に抑えめの評価になりますね。
そうじゃな、実質的には袁紹に攻められて斬られた、と言うことぐらいしかわからんからのう。
上で書いている魏郡の反乱も扇動した可能性がある、と言うだけで実際にその扇動に一役買っておったか、までは分からんからのう。
実際、名前ぐらいしか残っていないとこれぐらいの評価に落ち着く、と言うことですね。
そうじゃな。そして紹介していく内のどれぐらいじゃろうな。恐らく8~9割ぐらいはこんな感じの人物になるんではなかろうか。まあ正確に数えた訳ではないがのう
1割から2割の当たり、ガチャとして考えれば結構高確率と言えるのでしょうか。
まあ、能力的にあまり見るべきポイントがなくとも、実は重要なポジションであった人物もおるし、そう考えると何が当たり、と言えるのか、と言う話になってくるからのう。しかし自分の評価以外に比較する対象がないのはちと寂しい話じゃのう
さて、あまり無理にあれこれ語って体に負担をかけてもいかんし、今日はこの程度かのう。次もまた見てくれると嬉しいぞい。
師匠体には気をつけてくださいね。次も見てくださいね、それではまたです。