さて、今日から徐州の群雄たちの紹介じゃな。トップを飾るのは臧覇じゃな。
知る人ぞ知る名将じゃよ。字は宣高と言うんじゃ。
『蒼天航路』などでも少し出ておるから、記憶にある方もおるんではなかろうか。
さて、今回は臧覇と言う人物じゃな。そう言えば彼は演義に出ておったであろうか?もう覚えておらんのう。
どこかで名前は見た気がするのですが、演義・ゲーム、他の書物のどれかまでは私も覚えていませんね。
ふむ、じゃが実は彼は魏の東部戦線で非常に重要な役割を担った人物だったんじゃ。そんな彼のまずは軍事実績を見ていくとしようかのう。
わかりました、紹介をお願いします。
人物紹介
軍事面の実績
対粛建 〇 (瑯邪)
対呂布 〇 (莒)
対曹操 × (莒)
対袁紹 〇 (斉)
対袁紹 〇 (北海)
対袁紹 〇 (東安)
対陳蘭・梅成 〇 (天柱山)
対孫権 〇 (居巣)
対韓当 〇 (逢龍)
対韓当 〇 (夾石)
対孫権 〇 (舒口)
対孫権 △ (濡須口)
対呂範 〇 (洞浦)
13戦 11勝1敗1分
およそ以上になるかのう。トータルの勝率は8割4分をこえておるんじゃよ。戦闘数こそ張郃等と比べ少ないものの、見事な戦績じゃな。
それともう一つ、張遼達はあくまで一介の軍人としての役割に徹しておったんじゃが、臧覇はそう言った枠組みから少しずれた立場なんじゃな。その辺りはおいおい説明していくとしようかのう。
それではいくつかの戦場での戦いを披露しようとするかのう。
主な軍事内容
呂布との争い
さて、時代は呂布が徐州を支配しようとしておった時じゃ。『英雄記』によると当時、瑯邪の相として蕭建と言う人物がおったんじゃが、彼は当初呂布とよしみを通じようとしなかったんじゃ。
呂布は書簡を送って彼を説得し、それに蕭建も心を動かされ、良馬五頭を献上したんじゃよ。その後蕭建は臧覇の襲撃を食らい物資を奪われるんじゃ。
呂布はこれを聞くと、自ら臧覇を攻めるんじゃ。しかし臧覇が守る城を呂布は攻めきれずに退却するんじゃな。その後臧覇は呂布と再び和睦するんじゃよ。
孫権との戦い(舒口)
さて、陳蘭が反乱を起こしておった時じゃ、この時孫権は舒口に駐屯し、兵を分けて陳蘭を救助させようとしてたんじゃ。じゃが臧覇の軍が舒にいることを知ると、孫権は退却しようとするんじゃな。
既に過去一度孫権自身が臧覇に敗れ、また今回の陳蘭と梅成の反乱では韓当が派遣されて陳蘭を救援させようとしたんじゃが、韓当は結局臧覇に打ち破られるんじゃな。
しかし退却しようとする孫権に対し、臧覇が牙をむいてくるんじゃな。
臧覇は遊撃軍を先回りさせ、更に追撃軍で以て孫権軍を前後で挟みうちにして攻め立てるんじゃ。結果孫権軍は船に乗ることもできずに、水に入り込むものが非常に多かったと言うことじゃ。
結局孫権は陳蘭を救うことはできんかったんじゃな。
孫権との戦い(濡須口)
さて、その後濡須口で孫権と戦った時のことじゃ。臧覇は張遼と共に先鋒となるんじゃ。しかし途中で大雨に遭遇するんじゃ。水位は高まり、孫呉の軍が次第に巣進んできて、将兵は落ち着かなかったという。
張遼は引き上げようとしたが、臧覇は「公(曹操)は事態への対処に聡明な方です。どうして我々を平気で見捨てられましょうか。」と進言するんじゃ。
実際翌日に曹操から命令書が届くんじゃな。それに従い、臧覇らは退却するんじゃよ。ただ勇猛なだけではない側面がみられる話じゃな。
さて、とりあえず今回はここまでじゃな。次でそれ以外のエピソードや能力評価まで行こうと思うぞい。
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