さて、今回は臧洪の紹介二回目じゃな。
今回は反董卓連合軍が解散して以降の話じゃ。彼の運命はどうなっていくんじゃろうな。
さて、今回は臧洪の紹介、二回目じゃな。
何と言うか味方を鼓舞できるってなかなかすごいですね。
そうじゃな、彼の言葉には力がある。一つ間違えればドイツのあの人物のように、己の身を滅ぼしかねん危うさもあるがのう。
師匠、妙にこだわっていますね、何かあるんですか?
いや、単に彼の言葉とか文章には力がありすぎてな、それを全文載せようとか思うと心が折れそうなんじゃwじゃから一部端折っていかせてもらうとするぞい。
人物紹介
反董卓連合軍の後
さて、前回で味方の士気を大いに高めた臧洪じゃが。、肝心の諸軍は各々の思惑で動かず、しまいには食料が底をついてしまい、解散することとなってしまったんじゃ。
この頃、張超は劉虞を天子に擁立しようと動いておったようで、おそらくは袁紹と同調しておったんじゃろう。
この時に臧洪を劉虞の下に派遣して、天子の件を相談させようとしたんじゃが、丁度公孫瓚と袁紹の戦いにぶつかり、足止めを食らって使命を果たせなかったんじゃよ。
そこで臧洪は同じく劉虞擁立を考えておった袁紹の下に向かうんじゃな。
袁紹も臧洪と会見すると他の人物同様、臧洪のことを非常に高く評価し、友好関係を結んだんじゃ。
そして丁度この時期、青州刺史の焦和が亡くなっておったので、袁紹は臧洪に青州の統治を任せ、軍隊を鎮撫させたんじゃ。そして彼が青州に在任していた二年の間に盗賊共は駆逐された、と言うんじゃよ。
袁紹は彼の能力に感嘆して、彼を東郡太守に任じるんじゃよ。
張超の反乱
じゃが、この頃張超が呂布を引き込み、曹操に反乱を起こした辺りから状況がおかしくなってくるんじゃ。
この時期既に臧洪は張超配下ではなく、自身も郡太守と言う立場におった訳じゃ。
曹操に対する張超等の行為は反逆行為にほかならず、本来なら臧洪は張超に同調するのはおかしいんじゃ。
じゃが彼の義理堅さが裏目に出てしまうんじゃよ。
張超は曹操に雍丘を包囲されると「臧洪だけが頼みだ、きっとわしを救いに来てくれるだろう。」
人々は袁紹と曹操は友好関係にあるし、臧洪は袁紹によって取り立てられたのだから、両者の友好を損ない、災難を招いてまで、遠路はるばるやってくるはずがない、と主張したんじゃ。じゃが張超はこう言うんじゃよ。
「子源は天下の義士であり、あくまでも最初に引き立ててくれた者を、裏切らない人物である。ただ足止めをされて間に合わない懸念があるだけだ。」
そして張超の言う通り、臧洪は張超救出に赴こうとするんじゃ。配下の兵を揃え、袁紹の下に赴き、兵馬を貸してほしいと願い、張超救出に赴きたいと願い出るんじゃが、当然袁紹がそれを聞き入れるはずもない。結果張超は一族全滅となってしまうんじゃな。
臧洪の暴走
自分の恩師を殺害された臧洪じゃが、彼の恨みは何故か張超を族滅した曹操の方へは向かず、救援を許さなかった袁紹の方へ向いてしまったんじゃ。
彼は袁紹に対して絶交するんじゃよ。そのため袁紹も兵を繰り出し彼を包囲するんじゃが、年を経ても陥落させられなかった。
そこで袁紹は臧洪と同郷の陳琳に臧洪宛の書簡を書かせ、帰順させた場合と抵抗する場合の利害を教え諭し、恩義に背いたと非難させたんじゃ。
じゃが当然義士である臧洪にそんな話が通じるはずもなく、彼は陳琳に返書を送るんじゃ。これがまた長すぎてとても内容をすべて書けるものではないんじゃ。
要約すると以下のような感じじゃな。9割ぐらいカットしておるぞいw
「袁紹は主人ではあるが、年齢を考えると己の兄に当たり、身分としては親友でしかない。だが、義は親に背かないこと、忠は君を裏切らないこと、それ故自身は郷里の州を本家として後ろ盾と頼み、中央は郡将を助け、国家を安定させ天子に忠誠を誓っているのです。
このような事情から道理にもとれば主人(袁紹)の下から辞去し、天子と両親(張超)を安んずることは道義に適った行動と申せましょう。」
そして袁紹が如何に道義にもとっているか非難をするんじゃよ。
この返書を読んだ袁紹は降伏の意思がないと判断し、兵を増強して激しく攻め立てるんじゃ。
臧洪の最後
さて、袁紹の包囲のため城中では食料が底を尽き、救援のあてもない、と言う悲惨な状況だったんじゃ。
臧洪は「自身は死をまぬかれるわけにはいかないが、諸君たちは何の因縁もないのに、この災禍を引き被ることになっておる。城が落ちない内に妻子を連れて脱出するがよかろう。」と言うんじゃ。
じゃが生来人を引き付ける才のあった臧洪じゃ。皆涙を流し、官民とて、どうして殿を見捨てて立ち去ることができるでしょうか、と言ってしまうんじゃよ、嗚呼。
最後は食べられるものはまったくなくなった、と言うぐらいじゃからかなり凄惨な状態じゃったと思われるんじゃな。
この時に臧洪は自分の愛妾を殺害して・・・これ以上言うのは無粋じゃな。
ともあれ、最後まで離反する者はおらず、7~8,000人が枕を並べて死亡したんじゃ。
城が陥落すると袁紹は臧洪を生け捕りにするんじゃ。
袁紹は元々臧洪を愛していたので内心彼を屈服させて許してやりたい、と考えていたんじゃが、臧洪は袁家が四世三公の位にあり、漢王朝に対する恩義があるはずなのに、袁紹は大それた野心を抱き、忠臣良吏を殺害し、盟友(張超)の破滅を傍観している、どうして貴様に屈服することがあるか、と厳しい言葉を浴びせるんじゃ。
こうして臧洪は袁紹に殺害されてしまうんじゃ。
彼自身はともかく、多くの人民も巻き込んでしまったのは正直、ちょっと残念じゃ、と思ってしまうんじゃよ。
さて、これにて人物紹介は終わりじゃな、続けて能力評価じゃ。今回はワシ以外にコーエーテクモさん、天舞さんに出ておるぞい。
能力評価
臧洪は配下の武将や兵士を鼓舞させ、心服させるようなカリスマ性があり、また袁紹の猛攻をしのいで年をまたいでも城を守っていることから統率が高めじゃ。
他にも各地での治績から政治、青州で盗賊を追い払ったことから軍事もそれなりに高めじゃ。じゃが義にこだわりすぎて視野が狭くなっておるように感じられることから、知謀は抑え目じゃな。
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雑談ぢゃ
さて、臧洪の能力評価じゃな
師匠がアジテーターと言っていたから、何となく想像はついていましたが、統率が高いですね。
そうじゃな、コーエーテクモさんと天舞さんはどちらも魅力、人徳の高さで同様に表しておるのう。
ただ、天舞さんは軍事面の評価が低いですね。コーエーテクモさんは師匠にちょっと近いですかね。
うむ、まあワシの場合は義にとらわれすぎた部分を知謀へのマイナス影響とみて知謀を抑えておるがの。青州での実績を見れば、軍事もそこそこじゃと思うぞい。
そうですね。それにしても曹操と臧洪は互いにはどう思っていたか気になりますね。
ワシも気にはなるが、そこはもう当人同士にしかわからんからのう。さて、今回はここまでじゃな。次もよろしく頼むぞい。
良ければ次もご覧ください。それと他に興味ある方がいらっしゃったら、以下の索引をご覧くださいね。