三国志に釣られクマー

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三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

袁術(えんじゅつ) 字:公路(?~199年)その1

さて、今回紹介する人物は袁術じゃな。字は公路、後漢末のトリックスターじゃな。

彼についてどんなイメージを持っているか、色々思うところはあるんじゃが、ワシは思った以上に悪く言われている部分もあると思うんじゃよ。

さて、それでは袁術の人物像を見ていくとしようかの。

 

さて、今回紹介するのは袁術じゃな。有名じゃがあまり評判がよろしくない人物じゃな。

確かに演義とかではかなり悪く書かれていますね史書の方も同じなんでしょうか?

まあ、史書も基本は似たようなものじゃ。じゃが史書特有の悪者にされた人物、と言う見方もできなくはない・・・かもしれん

なんかだんだん語尾に力が弱くなっていってる気がしますがw

うむ、袁術ほど評価の難しい人物もなかなかいないでのう。まあまずは袁術伝の記述から追っていくとしようかの

分かりました。よろしくお願いします。

人物紹介

袁術の出自

さて、まず袁術の出自じゃが、袁逢の子で袁紹の従弟に当たるんじゃ。袁紹はその出自に幾つかの異説があったが、ワシは袁逢の庶子だったのが、袁逢の兄である袁成の養子となったのではないかと思っておる。

まあその辺りは袁紹の記事を読んでくれると良いぞい。

 

 

 

さて、袁紹に対し、袁術は袁逢の実子であったこと、そして袁逢の兄達二人が早くして亡くなっておったことから、袁家の実質的な長は袁逢だったわけじゃな。当然袁術はその後継者だった訳じゃから、自身こそが袁家代表と思っておったじゃろう。

じゃが、自身以上に名望を集める袁紹がおった。このことが袁術に暗い影を落としておったことは間違いなかろうて。

若き日の袁術

さて、若き日の袁術じゃが、彼は侠気があることで知られたんじゃよ。

袁家の御曹司と言うこともあったんじゃろうが、袁術は孝廉に推挙されて郎中に任命され、中央と地方の職を歴任した後、折衝校尉・虎賁中郎将となったんじゃ。 

ここまでを見ると、エリートコースを順調に歩んでいるように見えるのう

しかしここで董卓の乱が生じてしまう。董卓は少帝を廃そうとし、袁家を取り込むためか、袁術を後将軍に任じたんじゃよ。じゃが袁術董卓からひどい目にあうのを恐れ、南陽に逃亡したんじゃ。 ここで袁術は彼にとって非常に重要な人物と出会うんじゃよ。

孫堅との会合

さて、南陽には元々張咨と言う人物が南陽太守となっておったんじゃが、長沙の太守であった孫堅と折り合いが悪く、この頃孫堅によって殺害されておったんじゃ。

そしてそこに袁術が流れ着いたんじゃ。太守がいなくなったことで袁術は労せずして南陽を掌握できたわけじゃな。

孫堅がここで登場するのですね。それにしても南陽太守を殺害するって思ったよりも物騒な話ですね。

意外な人物が意外なことをやっておる、がこういう話は本人のイメージにそぐわないからか、オミットされることが多いからのう 

さて、この時期の南陽郡は戸数人口は数百万もあったが、史書によると袁術が贅沢三昧、欲望のままに行動し、税金を際限なく取り立てたので、人々は苦しんだ、とあるんじゃ。

じゃがこの辺りはどこまでどうなんじゃろうな。これで南陽が荒廃した、と言うならわかるが、そう言う具体的な話は見えてこないんじゃよ。何よりこの袁術の兵糧をあてに孫堅董卓と戦っておるんじゃ。何かもやもやしたものを感じるんじゃな 

袁紹曹操包囲網

さて、反董卓連合軍で袁紹と共に戦っておった袁術じゃが、この頃袁紹との間にひびが入ったんじゃな。また荊州刺史であった劉表との関係もうまくいっておらんかった。

袁術黒山賊公孫瓚陶謙等と手を結び、袁紹曹操を包囲する一大包囲網を形成したんじゃ。一方の袁紹劉表と手を結び、後方から袁術をけん制するようにしておったんじゃ。この辺り袁紹はなかなか強かじゃな。

この袁家二人のやっておることは、俗に遠交近攻、と言うヤツじゃな。二人が組めば曹操も敵ではなかったのであろうが・・・それにしても包囲網形成の仕方は、なかなかの戦略じゃのう 

さて、そうして袁術は軍隊を率いて陳留に攻め込むんじゃ。じゃがここに控えておったのが曹操なんじゃな。曹操袁紹と協力して攻撃し、袁術軍を大いに撃破したんじゃよ。この頃袁術にはいろいろ逆風が吹いておったんじゃ。

丁度同じぐらいの時期に孫堅黄祖との戦いで戦死しており、袁術南陽に戻ることもできなくなっておった。

そこで袁術は残った軍勢を引き連れ九江に逃亡し、揚州刺史の陳温を殺害し、揚州を支配し、張勲・橋蕤等を大将軍に任じた、とあるんじゃ。普通袁術の肩書では配下の人物を大将軍に任命することはできんはずなんじゃ。このことからすでに野望が表に出ていたんじゃろうかのう。

 

さて、皇帝への野望が面にちろちろで出したところで、今回は終わりじゃな。続きは次回に紹介するぞい。

 

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