今回紹介する人物は雷薄じゃな。字と生没年は不明じゃ。
彼は演義でも出てくる人物じゃから名前は知っている人物も多かろう。しかし演義と正史ではちと役割が違うようじゃな。
さて、今回紹介するのは雷薄じゃ。彼の名前は聞いたことあるじゃろう。
そうじゃな、彼は演義では違う役割じゃったからの。彼は呂布配下であったことはないんじゃよ。
確かにここで紹介と言うことは、袁術配下と言うことですものね。
そうじゃな、それでは早速見ていくとしようかの。
人物紹介
さて、雷薄じゃが、彼の名前が初めて出てくるのは『袁術伝』じゃな。
袁術が皇帝を名乗るも、呂布に敗れ曹操にも敗れ灊山(せんざん)にいた配下の雷薄・陳蘭の下に逃げたが、そこでも受け入れられなかった、と言うんじゃな。
『呉書』によると少し違った形の内容になっておるのう。
雷薄に拒絶された袁術はその地に三日間留まるが、ついには食料も切れてしまうんじゃ。残りは麦のくずが三十石ほど。
袁術は蜂蜜入りの飲み物が欲しいと思ったが、蜂蜜もなかったんじゃな。
袁術はしばらく寝台に腰を下ろし、ため息をついていたが突如「袁術ともあろうものがこんなざまになったか」と叫び寝台の下にうつぶせになり、一斗余りの血を吐いて死んだ、と言うんじゃ。
改めてみたが、『呉書』の記述はやはり創作クサさを感じてしまうのう。
さて、演義では呂布配下だった雷薄じゃが、史書では袁術の配下としての役割しか見えてこんのじゃな。そして雷薄の出番はこれで終わりじゃ。
続いて能力評価と行くぞい。雷薄は全作品に出ておるようじゃのう。
能力評価
雷薄は袁術配下の将と言うことで軍事面が高めじゃな。統率はやや低めじゃが、これは上でコンビで書かれておる陳蘭がどちらかと言うと魏の五将軍、張遼や張郃の攻撃を凌ぎ、耐えておったことからそちらが統率を高めとしておることの対比なんじゃな。
また非情な話じゃが、当時の袁術の状況から冷静に受け入れを拒んだ判断力から知謀も少し高めじゃな、とは言えそれほど目立つ実績はないので、全体的に能力は抑え目、と言う感じじゃな。
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雑談ぢゃ
さて、雷薄の能力評価じゃな。
そう言えばセットの陳蘭が紹介されていませんね?
うむ、陳蘭は赤壁の辺りまで生き残っておることから、少し登場時機を後ろにずらしておるんじゃ。そのためにこの時期はまだ収録しておらんのじゃよ(入れ忘れたなんて言えんぞい)。
・・・入れ忘れたんですね。
いやいや、人の心を読むなと言うておるじゃろうが、まあ一応上の理由も本当じゃ。それに韓浩をここに入れておるから、代わりに外したのも確かなんじゃよ。
陳蘭の統率が高かったのなら、そちらがいた方が陣営にとってはありがたかったかもしれませんね。
まああまり袁術陣営が強くなりすぎても、と言うのもあるからのう。質が少し落ちる分は数で補う、と言うのが袁術陣営のコンセプトじゃからな。さて、今回はここまでじゃな。良ければ次もまた見てくだされ。
まだしばらく袁術陣営の紹介は続きそうですね。次も良ければご覧ください。それと他の人物を見たいときは以下の人名索引から見ていってください。