さて、今回紹介するのは崔鈞じゃな。字は恐らく元平。生没年は不明じゃ。
彼はさる有名な台詞と、ある人物との関わりから、その界隈では結構有名な人物でもあるんじゃよ。
さて、今回紹介する人物は崔鈞じゃな。
ほう、「銅臭」の逸話で有名な崔鈞殿か。
「銅臭」は聞いたことがありますね。
これは霊帝の時代に行われた売官制の話だな。官位を高額で売り、その金を霊帝は自らの私財とした。
ただ、霊帝はその私財を西園八校尉に投じた、と言うような話も聞くんじゃが、その辺り、張郃殿はどう思いますかの？
どうかな、皇帝の意思は天の意思。俺たちにはそのすべてを窺い知ることなどできん。ただ、清流派の人物達は当然ながら批判していたがな。
話の流れからすると、誰かが官位を金で買って、崔鈞が批判した、と言うことですよね？
そうじゃな、官位を買ったのは崔鈞の父崔烈じゃな。
自分の父親を批判したのですか？！あれ、でもそれって何か既視感が・・・
その辺りは人物紹介のところで詳しく語るとしようかの。
崔鈞のことについては複数の説があるが、記録が残っていないし何の保証もないから、俺は何も言わんぞ。
うむ、それでは早速紹介と行こうかの。
人物紹介
さて、崔鈞についての記録を見ると『三国志全人名事典』によると、彼は後漢末の太尉崔烈の子、とあるんじゃ。
霊帝の時代に虎賁中郎将となり、金で官位を買った父を「銅臭」がすると痛烈に批判したんじゃ。
清廉で正義感の強かった人物だからな。父の行為が許せんかったのだろう。
後に西河太守となると、袁紹と共に反董卓連合軍に参加するんじゃよ。
ちなみに『武帝紀』の注釈の『傅子』に、漢の末期に王公は王服を脱ぎすて、幅巾（幅の広い頭巾）を雅だと考える者が多かった。
だから袁紹、崔鈞と言った連中は、司令官となっても皆、絹の頭巾をつけていたんじゃよ。
お前たちのよく知る演義の諸葛亮像を思い浮かべれば良いだろう。戦場においても典雅な装いで指揮をするようなものだ。
さて、ここでややこしいのは彼には兄弟がおる点じゃな。まず兄らしき人物として、崔均、字は元平。元が付くことから、彼が長男だったと思われるんじゃ。
そして弟の崔州平、彼は『諸葛亮伝』の注釈、『崔氏譜』によると太尉崔烈の子であり、崔均の弟である、と書かれておるのじゃよ。
ついでに知ってる人もいるだろうが、崔州平は諸葛亮の友人だな。上で言っておったある人間との関わりはこれであろう。
その通りですじゃ、崔州平と諸葛亮の関係は演義等から、知っている人が多いじゃろうな。
さて、日本語ゆえか崔鈞と崔均は同じ韻であり、同一人物と見れなくもないんじゃ。じゃがどうも『新唐書』の崔氏の系譜を見ると、崔鈞、字州平、となっておるようなんじゃな。
そうなると兄が崔均（元平）、弟が崔鈞（州平）と言うことになるんじゃが、どうも違和感が強いんじゃな。
崔鈞は霊帝時代に虎賁中郎将となり、西河太守になった後、反董卓連合軍に参加しておる、と言うことは少なく見ても190年頃には30～40歳程度にはなっていたであろう。そうなると諸葛亮とは親子ほども年が離れており、さすがに友人付き合いをするような間柄とは少し違うと思うんじゃ。関係としては龐徳公のような師弟関係に近いであろうな。
色々書いているが、崔鈞と崔均は同一人物もしくは兄弟関係にあり、それとは別に少し年の離れた弟として崔州平がいた、と言うことで良かろう。崔鈞の字が州平と言うのは記録間違いであろうな。
うむ、ワシもそう思っておるんじゃ。一応崔均と言う人物もいたとして、崔鈞、崔均、崔州平のデータはそれぞれ作っておるぞい。
さて、そんなところじゃが、これで崔鈞の紹介は終わりじゃな。続けて能力評価と行こうかの。今回はワシのみの評価じゃな。
能力評価
崔鈞は虎賁中郎将として抜擢され、また西河太守となった後は軍を率いて反董卓連合軍に参加しておることから軍事面の評価を高くしておるんじゃ。しかも雅な服装からただの武将ではなく、政戦共にこなせるような儒将じゃな。そのため平均値の高い評価となっておるんじゃ。実績があればもう少し高くなったんじゃがな。
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雑談ぢゃ
さて、崔鈞の能力評価じゃな。
俺が来てからは一番平均能力が高いようだな。
一番記録が残っているうえに、有名なエピソードもありますからのう。
他の作品に出ていないのは残念ですね。
それは仕方なかろう。演義があれだけ有名になっていることから、名前が出てくるのは崔州平のみであろうな。崔鈞殿も出てくれれば高い評価を受ける人物だと思うがな。
確かに崔州平はどの作品にも出ておったような気がするのう。崔鈞殿は記録が少ないのが残念ですじゃ。さて、今回はここまでじゃな。良ければ次もまたお願いしますぞ。
うむ、それでは俺は帰るか、次もよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。それと他の人物を見たいときは以下の人名索引を参照してくださいね。
