さて、今回紹介する人物は張吉じゃな。字や生没年は不明じゃ。
実は彼は実在であったかどうかが不明の人物なんじゃよ。その辺りはおいおい語っていくとしようかの。
どうも、くまの爺じゃよ。さて、今回紹介する人物は張吉じゃな。
どうも、張郃だ。今回もまた黄巾賊の頭領・・・か?
彼のことも張郃さんは知らないのですね。
うーむ、記憶にないな。大洪のように全然違う地域で活動しておった人物だから、と言うことか?
いや、確かに彼のことは張郃殿だけでなく、この時代の誰も知らないのかもしれないんじゃ。それでは順々に彼について見ていくとしようかの。
少し気になる物言いですね、よろしくお願いします。
人物紹介
さて、張吉じゃが、彼はいつもの『張燕伝』には出てこんのじゃよ。それでは彼はどこに出てくるのか?
魏志『董昭伝』に、袁紹が董昭に鉅鹿を統べさせた時のことじゃ。丁度この頃、界橋の戦いの前後で、鉅鹿の太守李邵をはじめ、郡の役人は公孫瓚の兵力が強力であることから、皆公孫瓚に付こうとしたんじゃ。そして郡の豪族である孫伉ら数十人が謀略の中心として、官吏・人民を驚かせ騒がせていたんじゃ。
この事実を掴んだ董昭は、郡に到着すると袁紹の布告文を偽作して郡に布告したんじゃ。
「賊の斥候、安平の張吉の陳述が得られた。(それによると)鉅鹿を攻撃するにあたって賊である元孝廉の孫伉らが同調している。布令文が到着したら逮捕して軍法を執行せよ。悪事の責任は彼らの身に留めて、妻子を連座させるでないぞ。」
なるほど、この布令にのみ張吉の名前が出てくると言うことか。
さよう、しかもこれは董昭殿が袁紹の名を借りて作った偽の布令文なんじゃ。場合によっては張吉と言う人物自体、彼の創作人物であったかもしれんのじゃ。
確かに董昭殿なら、それぐらいのことはやってもおかしくないな、誰も知らないかもしれない、と言うのも納得だな。
さて、張吉の出番?はここまでなんじゃ。続けて能力評価と行くぞい。今回はワシの評価のみじゃな。
能力評価
張吉は賊ではあるが頭領などではなく、あくまでも斥候と言うことから、どちらかと言えば斥候に必要な能力の方(知謀等)を少し高めとし、軍事面は抑え目としたんじゃ。全体的にはかなり抑え目の評価じゃな。
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雑談ぢゃ
さて、張吉の能力評価じゃな。
ふむ、他の頭領たちと違い、軍事や統率はあまり高くない、と言うことだな。
確かに斥候と言うことは諜報部員、と言うことじゃから、軍事的才能よりも情報を入手できる技能の方が重要だからのう。
しかも董昭さんの書いている内容が正しいとした場合、ですよね。
そうじゃな、そもそも実在しないかもしれんからのう。
いなかった、とすると、嘘の人物をでっちあげて郡内の混乱を鎮めた董昭殿の力量は・・・敵に回したくはない人物だな。
そう言えば董昭さんは魏公就任の件で荀彧さんと意見を異にしながら、それを成し遂げちゃっていますからね。
己の描いた絵図を、少々強引でも成し遂げるところはやはり大したものだな。
うむ、なんだか張吉でなく董昭の話になってしまったのう。さて、今回はここまでじゃな、次もよろしく頼むぞい。
よし、それでは俺も帰るとしよう。次もまたよろしく頼む。
張郃さん、お疲れ様です。次もよろしくお願いしますね。それと他の人物を見たいときは以下の人名索引を参照してくださいね。