さて、今回紹介するのは董卓の五回目、恐らく今回で最後じゃな。今回は他の董卓のエピソードと、能力評価を行うとしようかのう。
さて、董卓の紹介、5回目じゃな。
それにしても、租庸調の原因が董卓の貨幣政策の失敗から始まっていた、と言うのはちょっと面白い話ですね。
まあ董卓だけの問題でもないがのう。この時期結局三国とも貨幣経済は上手くいっておったとは言い難いからのう。
さて、今回で終われそうですか?
多分行けると思うぞい。それではまず董卓が皇帝に上奏した文章等から見ていこうとしようかのう。
人物紹介
董卓への出頭命令
188年、董卓を召し出して、屯営の軍官と兵士を左将軍皇甫嵩に預け、行在所(あんざいしょ)に出頭せよと命じたんじゃ。これに対して董卓は上奏して述べたんじゃよ。
「涼州は騒乱状態にあり、悪人はまだ根絶されてはおりません。これぞ私が奮い立ち命をお捧げする時でございます。軍官・兵士は勇躍して、私の与えた恩恵を慕い報恩を願い、各自私の車を遮って引き留め、その言葉は真心にあふれていますので、未だに出発することができないでおります。
しばらく前将軍の事務取扱にしていただき、心を尽くして彼らを慰撫し、軍務に力を捧げたく存じます。」
また189年に董卓を幷州の牧に任命し、軍官と兵士を皇甫嵩に預けよと勅命があった時も董卓は再び上奏したんじゃ。
「私は軍事に携わってから10年、士卒は身分の上下を問わず、互いに慣れ親しむこといよいよ久しく、私から受けた扶持の恩顧を恋い慕い、喜んで国家のために短い生命を奮い立てて戦おうとしております。
どうか軍隊を率いて幷州に赴き、辺境地帯で力を尽くさせてください。」
勅命を二回も断るとは、なかなか大胆不敵だな。
少なくとも漢の皇帝に対する忠誠心があったか、と言われると微妙な感じじゃのう。
何進への上書
また、何進が宦官誅滅を計画した時、董卓を呼ぶとともに、上書を奉ることを命じたんじゃ。
「中常侍張譲らはご愛顧をかすめ取り、ご恩寵につけこみ、天下を汚濁し混乱させております。昔晋の趙鞅は晋陽から兵を起こして、主君の側近にいる悪人達を放逐いたしました。
私はすぐさま鐘鼓を鳴らして洛陽に赴き、即刻張譲らを討伐する所存です。」
何進はこの上書を盾に何皇后を脅そうとしたようじゃが、宦官達に先手を打たれてしっまったようじゃな。
宦官を滅ぼす目的だったから当初は率いた兵数が少なかったのかもしれんな。
そうじゃな、さて、次は董卓の最後の時じゃな。
董卓の破滅
さて、董卓が、実は結構良いヤツだったのでは、とかいろいろ書いてきたが、やはり暴虐な部分があったのは否めない、と思うんじゃ。
じゃが、侠的な性格の面や、蔡邕に対して素直に従う態度等を見ると、それは別段董卓が特別だったわけではなく、異民族と境を接する西涼方面に住む人間が一様に持ち合わせる荒っぽさの延長上でしかなかった、と思うんじゃな。
董卓の暗殺は王允の所に書いてあるのと、大まかな内容は演義等で語られておるものと大差ないので、知ってる人も多いじゃろうから、ここでは割愛するぞい。
曹操は宮中の恐ろしさをよく理解し、自身の排除をもくろむ人物がいないかを常に警戒しておった。そのため董承等の暗殺計画なども未然に察知し、排除に成功したが、董卓はその部分の認識がちと甘かった。
この辺り、謀議の内容は王允のところに詳しく載っておるぞい。
こうして董卓は波乱の人生を閉じるんじゃ。色々あったが、彼の存在が時代を大きく動かす原動力となったのは確かじゃろうな。
政治家としては成功できなかったのがな、良くも悪くも根っこは武人肌な人物だ。日本の歴史を見ると、木曽義仲とかが近いか。彼も宮中の作法を知らず、無作法に暴れまわることで嫌われ、結局追い落とされている。
そうじゃな、さて、董卓の紹介はここまでじゃな。続けて能力評価と行こうかの。もちろん彼は全作品に登場じゃな。。
能力評価
董卓はその優れた武勇で羌族を何度も撃退しておると言う実績から軍事を特に高くしておる、また奇襲や策略を結構多用することから知謀も高めじゃ統率にかんしても董卓生存中は李傕や郭汜等、クセの強い連中をうまくまとめておったことから統率も高めの評価としたんじゃ。
その一方、政治面は失策が多かったことから、低めじゃな。統率も黄巾に敗れるなどしていることから、軍事よりは少し抑え目じゃな。
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雑談ぢゃ
さて、董卓の能力評価じゃな。
ふむ、皆武力、軍事は高い評価となっておるようだな。お主と天舞三国志は評価が似ているようだな。
三国志14はもう少し知謀と武力が高くても良さそうですね。
そうじゃな。コーエーテクモさんや鄭問さんの能力はあくまでも演義よりの評価、と言う感じじゃのう。
それにしても、政治さえ、優れた補助役がいれば、君主としては隙のない能力になりそうだな。
そうじゃな、久しぶりに君主ランキングも見ていくとしようかのう。特例じゃが呂布も君主枠としてランキングに当て込んでみようかのう。さて、董卓の紹介はここまでじゃな。良ければ次もよろしく頼むぞい。
よし、それでは俺も帰るか、次もよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。他の人物に興味ある方は、下の索引からご覧くださいね。