さて、今回は韓遂の紹介、4回目じゃな。気が付けば韓遂の紹介も結構長くなってしまったな。今回は潼関以降の生涯を追いかけて、最後に能力評価と行こうかのう。それでは見ていくとしよう。
さて、今回は韓遂の4回目じゃな。
どうも、張郃だ。それにしても4回目とは、韓遂の紹介も結構な量になったのだな。
演義だとどちらかと言うと馬騰や馬超のおまけのような立場だったのですが、ちょっと状況が違いますね。
そうじゃな、最後まで西涼方面に残り、粘った、と言う意味で韓遂以上の群雄は、それこそ宋建ぐらいじゃからな。
潼関は実質的に関中軍の瓦解により敗北した、と言うところから今回は始まるのですよね。
うむ、それでは早速見ていくとしようかのう。
人物紹介
潼関の戦い後
さて潼関では前回の通り、疑心暗鬼に陥った馬超達は互いに協力できず、曹操達に大敗するんじゃ。
彼らはてんでバラバラに逃げ、それ以降は互いに協力することもできず、各個撃破されるんじゃよ。韓遂は顕親に駐屯しておったんじゃが、馬超が夏侯淵等に敗れて逃亡した後、韓遂もその鋭鋒に晒されることとなるんじゃ。
この辺りはまさに電光石火、あっという間に攻め落とす夏侯淵殿の真骨頂だな。
逃亡した韓遂に対して夏侯淵は更に追撃をかけ、略陽城に到達したんじゃ。
そこで韓遂と対峙するんじゃが、この時は韓遂と直接対決を望むもの、興国の氐族を攻撃すべき、と主張する者もあったんじゃ。
じゃが夏侯淵は長離にいる羌族の討伐をする方が良い、と判断するんじゃ。
これは韓遂の部隊には羌族の人間が多数いたことからの判断だな。待ち構えている韓遂を攻めるのはリスクが高い。それよりは羌族を攻めれば、自然と韓遂は彼らを救援に向かって来、こちらは逆に待ち構えることが可能となる。
もし仮に韓遂が羌族を攻めずに見捨てるようなことがあれば、羌族たちから見捨てられ、孤立するだけだからな。夏侯淵殿の見事な判断だ。
だだまあ、ここまで長躯遠征しておったから、さすがに軍には厭戦気分が広がりつつあったんじゃ。諸将は塹壕を掘って対戦したいと望むんじゃ。
じゃがここは夏侯淵が見事に味方の士気を鼓舞するんじゃよ。
「我々は千里の彼方から転戦している。ここでまたもや陣営は塹壕を作ったりすれば、兵士達は余計に疲労困憊し、とても長くは持ちこたえられないであろう。敵は多数ではあるが、くみしやすいのだぞ。」
かくて韓遂軍は大いに撃ち破られ、旗印も奪い取られてしまうんじゃよ。
梟雄韓遂の最後
さて、ついに韓遂にも最後の時が訪れるんじゃ。
羌族たちの地を攻められ、夏侯淵に打ち破られた韓遂は更に西に逃げ西平郡に至るんじゃ。そこで韓遂は郭憲と言う人物を頼るんじゃよ。
まだ紹介もしておらんが、郭憲もまたひとかどの人物であるんじゃ。詳しくはまた彼の紹介の時に説明するが、郭憲はこの時もまた見事な対応をするんじゃよ。
韓遂はもちろん漢に大して反逆した大罪人じゃ。多くの人は韓遂を捕えて手柄にしようと望むんじゃ。じゃが、韓遂はそんな人らを咎め、怒って言うんじゃよ。
「人が追い詰められて私を頼ってきたのだ。それをどうして危険に陥れようとするのだ。」
そして韓遂を擁護し、手厚く待遇したんじゃ。じゃが長年の連戦と年齢もあったのじゃろう。ついに韓遂は病にかかり、亡くなるんじゃ。
梟雄の最後、だな。しかし確かに馬騰よりもエピソードは豊富であるな。
そうじゃな、一応史書によると病死であったことわずかながら救いとなったのではなかろうか。もっともまだその後多少のごたごたはあるんじゃがな。
さて、韓遂の人物紹介はここまでじゃな。続けて能力評価と行こうかの。もちろん彼は全作品に登場じゃ。
能力評価
韓遂は異民族・反乱軍の討伐で活躍しておったことから、当然軍事面の評価は高めじゃ。戦は何度も敗れているが彼を見捨てずに最後まで付き従ってくれた臣下や郭憲のように彼を受け入れて庇護してくれた人物もいたことから、特に統率が高めじゃ。
じゃが策略では失敗も多く、賈詡の離間の計にまんまと引っかかってしまったのは韓遂のみのせいではないとは言え、ちと評価としては抑えめになってしまったのう。
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雑談ぢゃ
さて、韓遂の能力評価じゃよ。
これは何となく、鄭問さんとお主が一番近い評価になっておるかのう?
天舞さんも武勇と采配が逆であることを除けば、師匠と似た感じの評価になっていますね。
そうじゃな。三国志14も知謀がやや高めじゃが、総じてどの作品もバランスの良い感じの評価、と言うことじゃな。
自分達に何度も敗北しているが、練度の高い兵がいなくなれば、それだけ軍の強度は落ちるから、仕方ないであろうな。
そうじゃな、何度も負けたとはいえ、その度に再起を図っているそのしぶとさは以前もちと書いたが、劉備にも通じるものがあるであろうな。なかなか興味ぶかい人物じゃよ。さて、今回はここまでじゃが、韓遂の人物像、如何じゃったかな。良ければ次もまたご覧くだされ。
よし、それでは俺も帰るか、次もよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。他の人物に興味ある方は、下の索引からご覧くださいね。