さて、久しぶりに映画の雑談でもしようかのう。
以前『鬼滅の刃』の興収が伸びておる状況を簡単に説明したが、あれから一年以上、結局最終的に400億行ったのじゃから、大したもんじゃよ。そして今回、また面白そうな題材があるからのう。
その名は・・・
ほっほっほ、どうもくまの爺ですじゃ。
今回は何を題材にするんですか?そう言えばマトリックスが始まってますよね。マトリックスですか?
いや、今回マトリックスは残念ながら、どうやらそこまででもないようじゃな。1作目を見て衝撃を受けた身としては、ちょっと残念な話じゃがな。
今回気になっているのは『呪術廻戦』じゃな。来週末から始まるようじゃが予約状況がかなり凄いようなんじゃよ。
むむ、と言うことは鬼滅に続く大ヒット第二弾作品、と言うことですか?
まあ、まだ映画が始まっておる訳でもないし、前段階だけでは分からんから何とも言えんがのう、可能性は大いにあるんではなかろうか。
師匠は『呪術廻戦』のことは良く知っているんですか?
いや、全く知らんぞいw
(がくっ)そ、それで映画の方には興味を持った、と言うことですか(何考えてるんですかこの爺は)?
これこれ、心の声が聞こえておるぞい。まあワシは数字を追いかけるのが結構好きじゃからな、純粋に呪術廻戦に限らず、各映画の興行収入の推移がどんな風に移行していくのか、それを見るだけでも楽しめるんじゃよ。
相変わらず奇妙でヘンな性癖を持っていますね。
そこまでズバッと言われると、それはそれでちょっとモヤモヤするのう。まあえええか。
そう言えば弟子よ、映画で興行収入を稼ぐのに大事なことがいくつかあるのは以前話をしたと思うが、何だったか覚えておるかの?
えと、確か座席数をどれだけ確保できるか、それと減衰率でしたか、先週比をどれだけ100%に近づけることができるか、が大事だと。
そうじゃな、前回の雑談を参考に張っておこうかのう。
これで見ると『鬼滅の刃』の1週目とかえげつないですね。そこそこの名作でも何週間も上映してやっと積み重ねられる分をあっさり1週目でクリアしてるじゃないですか。
そうじゃな、『呪術廻戦』が初週どの辺りに来るかまだはっきりわかっておらんが、劇場版に力を入れていると言うことは、『鬼滅の刃』と『君の名は。』の間ぐらいに来るのではないかと思うんじゃよ。
と言うことはもしかしたらトータルの興行収入で『君の名は。』を超えることがあるかもしれない、と言うことですか?
現段階ではあくまで可能性がある、と言うところじゃな。先にも行っておるように1週目は話題や、CMなどで入ることもある、そこからどれだけ減衰させずに維持できるかは結局は作品の力なんじゃよ。
そう言えばグラフで前回は示していただきましたが、数値がはっきりした方が分かり易いですね。
ふむ、では二つの礼を挙げるとするか。サンプル1は初週20億、減衰率70%、サンプル2は初週15億、減衰率90%、とするケースじゃな。
1週目 | 2週目 | 3週目 | 4週目 | 5週目 | 合計興収 | |
---|---|---|---|---|---|---|
サンプル1 | 20億 | 14億 | 9.8億 | 6.9億 | 4.8億 | 55.5億 |
サンプル2 | 15億 | 13.5億 | 12.2億 | 10.9億 | 9.8億 | 61.4億 |
こうやって見ると1か月で逆転してしまうんですね。
それだけではないぞい1週目では丁度5億の差をつけておったのが、5週目で逆に5億の差をつけられておる。しかもこの差は今後広がっていく訳じゃからな。
更に言うとサンプル1は6週目3.4億、7週目2.4億と、ここで何とか60億はクリアするが、このまま減ると70億はほぼ不可能じゃろうな。
映画館でいつまでも上映しないから、と言うことですね。
そうじゃな、大体2~3ヶ月が映画の寿命の一つの目安じゃ。興行である以上、入らなくなった作品にいつまでも座席を確保はできんからのう。
逆に言うとサンプル2の方は計算してみると8週目の段階でもまだ7億ぐらいの収入になっているんですね。
そうじゃな、ここまで来ると100億が通過点となってくるし、一般的にも知れ渡ってくるから、ある程度下げ止まりなども発生し、長く上映されることとなるんじゃよ。
ほんのわずかな差じゃが、そのわずかな差が最終の興行収入に大きな差をつけることになるんじゃから、面白い話じゃな。
ほんのわずかな差、でもそう言うことって他でもありそうですね。
そうじゃな、そう言えば最近『絶滅の人類史』と言うのを読んでおったが、生き物が絶滅する、と言うと自分たちの感覚では乱獲することで絶滅させる、と言う方に意識が行きがちじゃろう。
我々の感覚だと、普通にその通りだと思いますね。実際人類は大分絶滅させていますよね。
じゃが、まだ人類が世界中に広がっていなかった時代でも、生き物は普通に絶滅していた。つまり勝手に絶滅するケースも当たり前のようにありうる、それは人類とて例外じゃなかったのかもしれんのじゃよ。
と言うと具体的にはどう言うことでしょうか。
例えば他の類人猿では子供の面倒を数年見ている間は新しい子供を産むことはない。じゃが人類は年子のように1年で次の子供を産むことができるじゃろう。このわずかな繁殖力の差が、明暗を分けることもある、と言うことが先の『絶滅の人類史』には書いてあったんじゃ。
それは、繁殖力が低いとそれだけで絶滅の危険性が跳ね上がる、と言うことですか。
そうじゃな、他の生物に襲われることももちろんあるじゃろうが、例えば大きな気候変動、寒冷期等の影響などでも当たり前のように絶滅の危険性はある。そう考えると人類は運が良かった、と言えるかもしれんのう。
うーん、なるほど・・・しかし、前回も書きましたが、師匠の話は変な所に飛んでいきますねぇw
まあ・・・ちと雑談が過ぎたのう。それでは今日はここまでと使用かのう。
次は宋建の勢力の紹介になります。良ければまた見てくださいね、それでは。
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