さて、今回は高岱の紹介じゃな。字は孔文、生没年は不明じゃが、恐らく200年までには亡くなっているようなんじゃ。彼も孫策の侵攻に翻弄された人物と言えるじゃろうか。
さて、今回紹介するのは高岱の紹介じゃな。
どうも、張郃だ。高岱は盛憲を助けた人物だな。
上で書かれている孫策により翻弄された、と言うことはそこから更に話があるのですね。
うむ、ちょっと悲しい話となるんじゃ。それでは見ていくとしようかのう。
人物紹介
盛憲を助ける
さて、高岱の記述じゃが呉志『孫策伝』の裴松之注のところに彼の名前が出てくるんじゃよ。
裴松之注『呉録』によると、高岱は呉郡の人だったんじゃ。彼は生まれつき聡明で物事に通じ、金銭を惜しまず信義を重んじた、とあるんじゃよ。
また立派な才能を持つ人物を、彼らがまだ人々に知られない内に見出して交わりを結んだ、とあるんじゃよ。友として交わっていた八人の人物はいずれも当時の英俊達であった、とあるんじゃが、それが誰だったのか名前までは残っておらんようじゃな。
さて、そんな高岱じゃがその評判を聞いた盛憲が彼を取り立て上計(会計報告のため、郡に登る)の役目に当てて孝廉に推挙されるんじゃ。
その後許貢が呉郡にやってくると、郡を乗っ取ってしまうというトラブルが発生し、そのままだと盛憲の身が危ない、と感じた高岱は盛憲を許昭と言う人物の家に盛憲を匿ってもらい、難を避けさせることに成功したんじゃ。
彼は元から優れた才能に加え、許昭と同じように高い義心の持ち主であった、と言うことだな。
孫策の下にて
その後、孫策が侵攻してきた時に高岱は余姚に隠遁生活を送っておったんじゃ。
孫策は彼に出仕するように命じ、会稽の丞の陸昭を使者として迎えに行かせ、自身は丁重に礼を低くして接待する準備をしておったんじゃ。
高岱が『春秋左氏伝』によく通じている、と言うことを孫策は聞いておったことから、彼もそれを精読し、一緒に議論するつもりであったんじゃ。
じゃがそこに思わぬ横やりを入れる人物がおったんじゃ。
「高岱はあなた様が武勇一点張りで学問の才はないと考え(心中密かに軽んじ)ております。もし『左氏伝』を論じて、彼が分からないとお答えすることがございましたら、私の申し上げますように(彼はあなたを軽んじて、一緒に議論をするに足りないと考えている)証拠でございます。」
以上のようにいらぬ讒言をする人物がおったようなんじゃ。しかもこの人物は別に高岱に向かっては次のように言っておったんじゃ。
「孫将軍のご性格は、自分より勝るものを好まれません。もしお尋ねがあった時には、いつも分かりませんと答えられればお気に召します。もしいちいち議論だてをされればきっと危ない目に会いましょう。」
高岱はこの言葉をもっともだと考え、『左伝』の議論を持ち出された時に、時々分かりませんと答えたんじゃ。
すると孫策は腹を立て、自分を軽んじていると考え、彼を獄に繋いだんじゃ。
知人友人他、一般の人までが皆露天に座り、高岱の釈放を請願した、とあるんじゃ。
孫策が楼に登って見てみると、このような人々が数里の間をうずめていた、とあるんじゃ。このことを心良からず思った孫策は、高岱を殺してしまったんじゃ。
于吉と言い、相手の名望の高さを見て殺害することが孫策は多いな。しかしこんなやり方では孫策もただの道化ではないか。そんなやり方ではなく、有無を言わさず殺害する方がマシだと思うな。
そうじゃな。そこまでして高岱を一体だれがどのようにして陥れようとしたのか。質の悪いゴシップネタにしか見えんのう。
さて、高岱の人物紹介はここまでじゃな。続けて能力評価と行こうかの。今回はワシの評価のみじゃな。
能力評価
高岱も盛憲配下の他の人物同様に名声の高さから、非常に人徳の高い人物、と言うことでここでは統率を高い評価としたんじゃ。
また学問に対して非常に造詣があり、左伝に詳しく、また盛憲を救うための対処を的確に行ったことからここでは知謀を一番高い評価としたんじゃよ。
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雑談ぢゃ
さて、高岱の能力評価じゃがどうかな。
盛憲と違い、高岱は統率と知謀が非常に高いのだな。
盛憲陣営はなかなか粒が揃っている形ですね。
それにしても孫策のエピは本当なんじゃろうかのう。于吉の話と内容が似かより過ぎておるし、これでは騙される二人がバカみたいではないか。
盛憲に対する憎しみも似たような理由であるし、呉と会稽の武将が多数殺害されたのは事実であろうが、その理由がこれでは低俗すぎる感じがするな。
まあ実際は盛憲側の人間と言うことから敵対する人物として殺害されただけであろうな。さて、今回はここまでじゃが、高岱の人物について如何じゃったかな。良ければ次もまたご覧くだされ。
よし、それでは俺も帰るか、次もよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。他の人物に興味ある方は、下の索引からご覧くださいね。