三国志に釣られクマー

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三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

鄭宝(ていほう) 字:不明(?~?)

さて、今回紹介する人物は鄭宝じゃな。字や生没年は不明じゃな。さて彼は盧江にて割拠していた賊の中でも最大の勢力を誇った人物なんじゃよ。それでは鄭宝について見ていくとしようかのう。

 

さて、今回は鄭宝の紹介じゃな。

どうも、張郃だ。盧江で一番勢力を誇っていた人物だな。 

それでも彼はやられてしまうんですよね。どのようにして征伐されたのでしょうか?

まあまあ、急くでない、順々に経緯を見ていくとしよう。

よろしくお願いします。

人物紹介

さて鄭宝の出番じゃが、彼は『劉曄伝』に詳細が書かれておるんじゃよ。

魏志劉曄伝』を見ると、揚州の人物には軽はずみな男伊達や、ずるがしこい荒くれが多く、その内の荒くれの一人が鄭宝だった訳じゃな。

しかもこの辺りの地域では鄭宝が最も勇敢で決断力があり、才能力量人並み優れて、盧江の地に幅を利かせておったんじゃよ。

彼は人民を追い立てつつ、長江の南へと行くつもりであったが、劉曄が高貴な家柄の名士であったことから、劉曄を脅迫しこの計画の首謀者にしようとしたんじゃよ。

劉曄殿にとってはたまったもんではないな。さて、劉曄殿はこの窮地をどう切り抜けたか、見どころはここからだ。 

丁度この時、曹操の使者が揚州に訪れ、調査質問したことがあったんじゃ。劉曄はこの使者に会いに行って当時の情勢について論じてやり、無理にでも帰還のお供をしようと、数日粘っていたんじゃ。

じゃが、そこに鄭宝が数百人を引き連れ、牛と酒を持って使者のご機嫌伺いに訪れたんじゃ。このままでは劉曄は鄭宝から逃れることはできない。

そこで劉曄は下男に命じて仲間達を引き連れ中門の外に坐り、彼らのために酒と食事を用意させ、鄭宝と中で酒盛りをしたんじゃよ。

じゃが実はそれは劉曄の策略で、内密に血気盛んな若者と約束し、盃のやり取りを利用して鄭宝を斬らせる手筈であったんじゃ。

じゃが鄭宝もさるもの、と言うか元々鄭宝は酒の味が嫌いで、様子を見ても酔うそぶりを見せず極めてしっかりしており、酌人は思い切って行動できないでいたんじゃ。

そこで事件が起きる。若者たちが役に立たない、と見ると劉曄は自らの佩刀を引き寄せ、一気に鄭宝を斬り殺し、その首を斬ってその軍に命令をするんじゃ。

「曹公(曹操)より命令がある。じたばたする者があれば鄭宝と同罪だ。」

数百の兵を相手に首領の首をとって、この言葉を投げつける劉曄殿の胆力は相当なものだな。 

その後、劉曄は鄭宝の陣営を訪れ利害を説いて、彼らを降伏させるのに成功するんじゃよ。

ちなみに劉曄が友人の魯粛に手紙を送り、鄭宝の勢力が大きく彼に就くべき、と書いてあるんじゃが、これはウソ情報である可能性が高いんじゃ。と言うのも劉曄が鄭宝を斬って彼の兵を劉勲に預けるんじゃが、劉勲は後に孫策に追いやられて曹操の下へ逃げている。

じゃが劉曄魯粛に手紙を送り、鄭宝の下へ、と誘いをかけたのはすでに孫策が亡くなっており、孫権の代になっておった時期の話なんじゃ。いくら何でも時期がおかしいんじゃ。

とは言え、魯粛劉曄殿と仲が良かったようだし、もし北に流れて曹操陣営に身を投じていたらどうなっていたか、興味深い話だな。 

確かにある意味魯粛がいたからこそ天下三分の計が成り立った、と言う側面はあるからのう。

さて、劉曄の奸計も半ばは防いでおった鄭宝であるが、劉曄の思い切った行動に最後は斬られてしまったとは言え、なかなかの器量であったのではないか。そこで能力評価を見ていくとしようかの。今回もワシのみの評価じゃの。

能力評価 

爺評価(Max.200)
   軍事   統率   知謀   政治 
 鄭宝(20歳)  100 85 70 20
 ↓ ↓ ↓  ↓↓ ↓↓ ↓↓
 鄭宝(45歳)  134 117 101 46

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鄭宝は賊の中でも最大勢力を誇り、また劉曄の策にも引っかからずに、警戒していた人物であったことから、軍事、統率、知謀共に高く評価したんじゃ。

じゃがしょせんは賊として周囲に迷惑をかけたことから、劉曄に斬られる、と言う目に合っていることから政治の評価は抑えめじゃな。

 

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雑談ぢゃ

さて、鄭宝の能力評価じゃな。

ふむ、他の二人に比べるとかなり高い評価となっておる訳だな。 

確かにこれだと充分エースとなれる能力の持ち主ですね。

タイプは違うが、張燕辺りと比較できる人物じゃのう。 

とは言え政治眼の欠如が致命的だな。張燕殿は少なくとも仕えるべき相手を見る目は持っていた。だからこそ彼は魏国の重鎮となれたのだ。 

確かにもう少し彼に判断力と民衆に対する慈愛の心があれば、また違った運命をたどったのかもしれんのう。さて、今回はここまでじゃが、盧江最大勢力であった鄭宝について如何じゃったかな。良ければ次もまたご覧くだされ

よし、それでは俺も帰るか、次もよろしく頼む。  

張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。他の人物に興味ある方は、下の索引からご覧くださいね。