さて、今回は商升の紹介じゃな。すでに何度か出てきている人物じゃな。字や生没年は不明じゃが、事績はそれなりにあったりする面白い人物じゃな。
さて、今回は商升の紹介じゃな。すでに何度か出てきている人物じゃな。
どうも、張郃だ。王朗殿を助けた人物だな。
実績は第一線級とまではいいませんが、なかなかのものがありましたよね。
そうじゃな、統治者としても指揮官としても悪くない才を持っておったと思うぞい。残念なのは配下に恵まれなかった点じゃろうかのう。
気になる物言いですね。早速紹介をお願いします。
人物紹介
商升の初登場
『呉書』によると孫策と戦い敗れた王朗じゃが、虞翻と共に東部侯官の地まで至ったんじゃ。
侯官には最初長官が門を閉ざして王朗を受け入れようとしなかったんじゃが、虞翻が説得することで、受け入れられたんじゃよ。
ここでははっきり名前が出ておらんが、この時の長官が商升なのは間違いないじゃろうな。その辺りは次の所を見ればはっきりするぞい。
呉志『賀斉伝』を紐解くと、賀斉が孝廉の資格を与えられた時、孫策に追い出された前の会稽太守であった王朗が東冶(とうや、東部侯官のこと)に逃げ込んでおり、侯官の長の商升は、王朗のために孫策討伐の兵を起こしたんじゃよ。
孫策は永寧県の長の韓晏に南部都尉の職務を与え、兵を指揮して討伐に向かわせるんじゃが、これを商升は撃ち破るんじゃよ。
韓晏も史書に名を残しており、討伐軍の指揮を任されていることから、決して弱くはなかったのだろう。ただそれを倒したことから、商升もまた評価される人物だったのではなかろうか。
賀斉への降伏、そして
さて、韓晏を倒した商升であるが、ここで賀斉が韓晏に代わり、南部都尉となったんじゃよ。これにはさすがの商升も賀斉の威勢に恐れをなし、使者を送って盟約を結びたいと申し入れてきたんじゃ。
賀斉はその使者を介して商升をさとし、どのように身を処すれば安全が保てるかを述べ聞かせたところ、商升は印綬を差し出し、その根拠地を捨てて降伏を願い出てきたんじゃよ。
じゃが、ここで敵方の頭目(恐らく商升配下)の張雅や詹彊らは商升が降伏することに不満を懐き、それならいっそ、と共謀して商升を殺害してしまうんじゃ。
本人は義侠心もあり、分別もある優れた人物であったが、それらの通じぬ部下がいたことから不幸を招いてしまったのだな。
そうじゃな、早くに亡くなってしまったのは、かえすがえすも惜しいことじゃな。
さて、商升の人物紹介はここまでじゃな。続けて能力評価と行こうかの。今回はワシのみの評価じゃな。
能力評価
商升は東部侯官の長官であったこと、孫策が送り込んできた南部都尉の韓晏を倒す等、文武共に優れた実績を残していることから、軍事・統率・政治いずれも一定以上の評価となったんじゃよ。
じゃが配下の人間達の共謀を見抜けず殺害されてしまったことから、知謀は少し抑えめの評価としたんじゃよ。
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雑談ぢゃ
さて、商升の能力評価じゃな。
特にどれかの能力が突出して高い訳ではないが、知謀以外はバランスの取れた能力だな。
王朗陣営の中では今のところ軍事と統率の合計値はトップですね。
軍事の高い人物が少ないのが王朗陣営の弱点じゃからのう。商升は数少ない何でもできる平均的に優秀な人物と言えるじゃろう。
知謀が低いのが少し惜しいが、王遠辺りを副官として付けてやれば隙のない能力となるであろう。
そうじゃな、商升が最前線の攻撃役を担えば、決して弱くはないじゃろうな。さて、商升の紹介はここまでじゃな。良ければ次もまたご覧くだされ。
よし、それでは俺も帰るか、次もよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。他の人物に興味ある方は、下の索引からご覧くださいね。