さて、今回紹介するのは楊帛じゃな。字や生没年は不明じゃ。彼もまた張魯の下に仕えておった楊姓の人物じゃな。彼もそれほど記録は多くなさそうじゃが見ていくとしようかのう。
さて、今回は楊帛の紹介じゃな。日本語の読みは楊白と同じで「ようはく」と読むんじゃが、彼も楊白や楊昂等との姻戚関係は不明じゃな。
どうも、張郃だ。楊姓が四人連続か。白と帛は中華では発音が違う。日本語では同じ読みでも別人と考えるべきだな。もっとも記録が少ないから人間関係までは俺も分からんがな。
それにしても閻圃以外は張姓か楊姓ばかりと言うのもなかなかスゴイですね。
そう言われてみるとここまで姓が偏った勢力も少ないかもしれんのう。それでは見ていくとしようかのう。
人物紹介
ここで彼の出てくるところじゃが、蜀志『霍峻伝』にどうやら出てくるようなんじゃな。
時代は少し下り、劉備が益州に入り、劉璋を攻撃しようとした時のことじゃ。劉備は後方の葭萌城の備えを霍峻に任せたんじゃな。
するとそこへ張魯が将軍の楊帛を派遣して霍峻に誘いをかけ、共に城を守ろうと持ち掛けたんじゃ。
じゃが霍峻は次のように言って断るんじゃよ。
「拙者の首は手に入れることができても、城を手に入れることはできんぞ。」
霍峻の説得が不可能と判断した楊帛は何ら得ることなく退却することとなったんじゃよ。
張魯にしてみればこれを契機に勢力範囲を広げようとしたのかもしれんが、霍峻はどうにかできる相手ではなかった、と言うことだな。
さて、これで楊帛の出番は終わりじゃな。続けて能力評価と行こうかの。今回はワシのみのようじゃな。
能力評価
楊帛は将軍であることから軍事は高めの評価としたんじゃが、更に霍峻との交渉役も務めておることから知謀も高めの評価としたんじゃよ。
じゃが交渉は失敗しておることから、楊白同様全体的にはやや抑えめの評価としたんじゃよ。
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雑談ぢゃ
さて、楊帛の能力評価じゃな。
基本的には楊一族の中でもマイナー勢である楊白と同じぐらいの評価なのだな。
演義では出番がなかったから、他の作品には出ていない、と言うことでしょうか。
恐らくそう言うことじゃな。蜀将の中でも優秀な将の一人であった霍峻の見せ場であったんじゃが、カットされてしまっておるのは残念な話じゃのう。
列伝の逸話を見ると、防衛で優れた実績を残した人物だからな。朱然とはいかなくとも、もっと評価されて然るべき人物なのは確かであろうな。
霍峻もいつか紹介する日が楽しみじゃのう。さて、楊帛の紹介はここまでじゃが如何じゃったろうか。良ければ次もよろしく頼むぞい。
よし、それでは俺も帰ろう。
張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。他の人物に興味ある方は、下の索引からご覧くださいね。