さて、今回は董奉の紹介じゃな。字は君異、生没年は不明じゃ。さて、この董奉と言う人物、いったいどのようなことをなした人物であろうか。気になるのう。
さて、今回は董奉の紹介じゃな。
どうも、張郃だ。確か士燮の所で出てきたのではなかったか。
私も覚えています。確か士燮を生き返らせた人物ですよね。
うむ、厳密にいうと士燮配下と言う訳ではないが、なかなか興味深い人物と言うことで、ここで紹介させてもらったんじゃよ。
人物紹介
さて、董奉の出番じゃが、呉志『士燮伝』の裴松之注似て描かれているんじゃよ。
葛洪の『神仙伝』によると、士燮がある時病死し、すでに三日が経っていたが、仙人の董奉が表れて、丸薬を一つ与えて士燮に飲ませるようにと言ったんじゃよ。
董奉は元々会稽郡侯官の出身の人物であったようじゃが、何の因果か交州に流れておったようじゃな。
さて、側近たちは水と一緒に丸薬を口に含ませると、士燮の頭を持って揺り動かして強引に薬を飲み込ませたんじゃよ。
しばらくすると士燮は目を開き手を動かして、顔色もだんだん回復して、半日もすると立ったり座ったりできるようになり、四日でまた言葉がしゃべれるようになって、元の体に戻った、とあるんじゃ。
にわかには信じがたい話だが、実は死んでいなかった、と言うことではないのか。
実際仮死状態から生き返ったケースもありますからのう。それより董奉の持っておった丸薬が何であったのか、気になるとこじゃのう。ともあれ董奉の記録はこれにて終わりなんじゃよ。それでは続けて能力評価と行こうかの。今回はワシのみの評価じゃな。
能力評価
董奉は仙人として俗世を離れて生きておったと思われるが、医術的な特殊技能によって士燮の命を救ったことから、ここでは政治能力を高めの評価としておるんじゃ。
この手の隠者、方技の使い手等は評価が難しいんじゃが、何らかの形で政治に貢献のある人物は政治を高め、そうでない場合は知謀を高め、としているんじゃよ。
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雑談ぢゃ
さて、董奉の能力評価じゃな。
お主の言葉に沿うと、董奉は士燮の命を救うという重要なことを成したから政治を高めとした、と言うことか。そう言えば杜夔殿も政治は突出して高くしていたな。
董奉もそうですが杜夔も政治が高いのに対して、知謀はかなり抑えめにしているのですね。
そうじゃな、彼らは特殊技能に特化している一方で世俗からは一線を引いた生き方をしている人物も多い。その癖の強さを表すには能力に偏りがあった方がらしさをあらわせると思ったんじゃよ。さて、董奉の紹介はここまでじゃが、如何じゃったろうか。そしてこれでついに191年頃の群雄の紹介は終わったぞい、長かったのう。
明日以降は士燮勢力のまとめ、それと後漢の群雄勢力のまとめなどをやるつもりじゃ。いや、長かったのう。
ふむ、まだまだ先は長そうだが、ここでいったん一区切りと言うことだな。
張郃さんも長いことお疲れさまです。これから先もよろしくお願いしますね。他の人物に興味ある方は、下の索引からご覧くださいね。