さて、今回は新たな勢力、と言うか烏丸勢力の人物たちじゃな。異民族は血縁関係がはっきりせんから、全員ここで紹介していくようにするぞい。漏れがあるかもしれんがそれは許してくだされ。
さて、それでは烏丸に属している阿羅槃の紹介じゃな。
どうも、張郃だ。この辺りの人物は自分もあまり知らないな。
異民族じゃから、さすがの張郃殿でも、この辺りはさすがにあまり詳しくないようじゃな。
何かどこかで聞いたことがあるような名前なんですが・・・なんでしたか分かります?
あまり詳しくはないが、仏教用語で阿羅漢と言うのがなかったか。
確かに、『Wiki』によると最高の悟りを得た、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者、とのことらしいのう。
とは言え、今回紹介する阿羅槃とは関係ないということですよね?
さすがにそういう関係ではないようじゃな。彼は毌丘倹が遼東方面に攻め込もうとした際に、烏丸単于の寇婁敦が五千人程部下を引き連れて降伏してきたんじゃが、この時寇婁敦は弟の阿羅槃を宮城に派遣し朝貢させた、とあるんじゃよ。
能力評価
さて、それでは各項目ごとに評価理由を見ていくとしようかのう。
知謀
魏志『毌丘倹伝』を見ると、上に書いているように、寇婁敦は弟の阿羅槃を遣わし朝貢させた、とのことから、拙いながらも外交交渉ができる立場にあったと判断し、知謀は少し高めとしたんじゃよ。
外交を行えると言うことは諸々の知識があることが大事になってくる。実際に彼が持っていたかは分からんが、寇婁敦は適役と見て送り込んできたのだろうな。
軍事・統率・政治
軍事、統率、政治に関しては特筆すべき記述が残っていないので、平均的な評価じゃな。
異民族特有と言うか、この中では軍事が高いですね。基本動ける男児は皆武人と言う感じでしょうか。
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簡単解説
阿羅も槃もすべて仏教で使われている言葉だからか、どうも読んでいると違和感を感じるな。
どうも聖人のイメージが出てきてしまって・・・確かに何かもやもやする方ですね。
それにしても単于でも五千余人程度か。魏帝たちの行った施策は確実に効果をあらわしていたのだな。
対異民族の施策と言うと、なるべく分散させて互いに連絡を取らせないようにする、と言うものでしょうか。
そうだな、彼が集団になり、強力な指導者が出てくると厄介な存在となる。それを防ぐためには分散統治するのが手っ取り早いからな。
そうじゃな、魏がまだ魏であった頃は異民族政策は非常にうまく言っておったのに、晋の時代に阿保のような内乱を引き起こし、異民族に付け込まれるんじゃから、救われん話じゃのう。
さて、そんなとこで今日は話を閉めようかのう。
よし、それでは自分も戻るとするかな。
張郃さん、お疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。