さて、今回は烏丸の王寄の紹介じゃな。異民族故に生没年や字は不明じゃが、おそらく文帝の時期に亡くなったと思われるんじゃよ。
さて、それでは烏丸の王寄の紹介じゃな。
どうも、張郃だ。彼は牽招の策略にやられた人物だな。
策略と言われると、何をされたのでしょうか?
うむ、前回異民族は分散させて、合力させないようにしていると言っただろう。牽招殿は更にそこから策を用いて、分散させた異民族同士で争わせて、弱体化させたんのだ。
結構魏もえげつないことやってるんですね。
とは言え放置しておけば異民族は脅威になるのも確かじゃからな。自国の安全を守るため、ある程度はやむをえない、と言うことじゃろうな。
能力評価
さて、それでは各項目ごとに評価理由を見ていくとしようかのう。
知謀
魏志『牽招伝』を見ると、彼が雁門太守であった時期、離間の策を行い、まとまりを失わせて、互いに猜疑し合うように仕向けたんじゃよ。
これにより鮮卑族の大人、歩度根・泄帰尼らが軻比能と仲違いをして、魏に従属するようになったんじゃ。彼らは軻比能の弟の苴羅侯を攻撃し、反逆した烏丸の王寄を殺害した、とあるんじゃよ。
まあ反乱した要因までは分からんが、牽招殿の掌の上で転がされていたのは間違いなく、それで知謀が低めなのだな。
軍事・統率・政治
軍事、統率、政治に関しては特筆すべき記述が残っていないので、平均的な評価じゃな。
やはり軍事・統率が高めですね。この辺りは阿羅槃と同じと言うことですね。
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簡単解説
それにしても、王寄が反乱した要因は何だったのでしょうね。
詳しくは分からんが、彼らにしてみれば中華によって抑圧された生活を強いられる訳だから、常に何らかの不満は持っていると考えるべきであろう。
異民族側にしてみればたまったものではない、と言う感じなのでしょうかね。
まあ、異民族とは常に緊張関係にあったからな。しかもこちらの理が通用しない戦いをしてくるから、厄介この上ないのだ。
この時期は烏丸も鮮卑も強力な指導者がいなかったのが幸いしたのう。おかげで魏は呉蜀との戦いで、さほど彼らの心配をせずに済んだんじゃよ。
さて、そんなとこで今日は話を閉めようかのう。
よし、それでは自分も戻るとするかな。
張郃さん、お疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。