さて、今回は烏丸の速僕丸の紹介じゃな。実を言うと今日紹介する速僕丸、そして昨日紹介した速附丸、それとかつて紹介した蘇僕延は同一人物の可能性もあるんじゃが、ここでは別々に紹介するぞい。
さて、今回は速僕丸の紹介じゃな。先にも書いた通り速附丸及び蘇僕延と同一人物であったかもしれん人物じゃ。
どうも、張郃だ。ふむ、確かに異民族の場合音を元にした当て字を行っているから、この辺り同一人物かどうかは分かりにくいな。
実際、同一人物と思われる根拠ってあるのでしょうか。
明確な根拠はないな。蘇僕延は最後どうなったかの記録がない。ただ速附丸と速僕丸は最後が同じように遼東で公孫康に首を斬られている、と言う共通項がある。
ただ、速附丸は蹋頓と共に戦っているが、速僕丸にはそのような記述がないんじゃよ。彼は遼東の単于であり、もしかしたら敗北から逃亡してきた袁尚達に、巻き込まれるようにして公孫康に斬られたのかもしれんのじゃよ。
能力評価
さて、それでは各項目ごとに評価理由を見ていくとしようかのう。
軍事・統率
魏志『武帝紀』を見ると、206年に曹操は柳城の蹋頓を討伐しに向かった際に速僕丸の名前が出てくるんじゃ。彼は遼東の単于であったんじゃが、蹋頓が曹操に散々に打ち破られた際、遼西や北平の酋長たちと共に同族を見捨て、遼東へ袁尚達と共に逃げたんじゃよ。とは言え、ここでは単于と言うことから軍事、統率は速附丸より高めの評価としたんじゃ。
偶然かは分からんが、蘇僕延とは軍事が5違うだけで他は一緒なのだな。まあ蘇僕延も単于と言うには勢力としては小規模であったようだから、似たような評価になるのも道理か。
知謀・政治
同族を見捨てたこと、そして結局は逃げた先で公孫康に切られてしまったことから、政治や知謀もあまり高い評価はできず、全体的に抑え目の評価じゃな。
この辺りは速附丸ともあまり変わらないような感じなのですね。
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簡単解説
速僕丸は一応遼東の単于と言うことで、軍事などの評価は速附丸よりは少し高いのですね。
そう言えばお主の師匠が蘇僕延や速僕丸、速附丸を同一人物にしなかったのは、もしかしたら、蹋頓の配下のような立場で戦っていることに、違和感を感じたからかもしれんのう。
そう言えば、蹋頓は単于ではないんでしたっけ？
そうだな、単于は別におり、蹋頓は有能故に取り立てられていた、と言う感じだ。だからその蹋頓に他の単于が従う、と言う図式に違和感を感じたのかもしれないな。
とは言え、それは中国側の記述故そういう書き方になっただけかもしれんから、何とも言えんところなんじゃよ。まあ別人でもさほど問題はないと思い、今回は三人ともそれぞれ紹介させてもらったぞい。今日はこれにて終わりじゃな。
よし、それでは自分も戻るとするかな。
張郃さん、お疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。
