さて、今回は烏丸の能臣氐の紹介じゃな。彼は代郡の烏丸なんじゃが、ちと数奇な運命をたどった人物なんじゃ。
さて、今回は能臣氐の人物紹介じゃな。彼は代郡に所属していた烏丸だったようじゃな。じゃが、彼は途中から鮮卑族に従うようになったようじゃな。
どうも、張郃だ。魏志『鮮卑伝』によると当初、能臣氐は鮮卑族の扶羅韓に従おうと連絡した、とある。だが実際扶羅韓に会うと、彼の配下たちは扶羅韓の意向に服していない、と言うことで、このまま身を落ち着けることはできないだろう、となったらしい。
あら、それじゃ扶羅韓の下から去ったのですか?
いや、この時能臣氐等は別に使者を軻比能に送っているのだ。これを受けて軻比能はすぐにやってくると、互いの会盟の席上で扶羅韓を殺害するのだ。
いきなり物騒な話じゃが、これにより軻比能は扶羅韓の配下を吸収することに成功したようなんじゃ。
恐らく能臣氐もそのまま軻比能の配下になったと思われるな。
恐らくはそうじゃろうな。それでは能臣氐の評価について見ていくとしようかのう。
能力評価
さて、それでは各項目ごとに評価理由を見ていくとしようかのう。
軍事・統率
魏志『武帝紀』を見ると、何故か能臣氐は右北平の単于と書かれているが、右北平の単于は烏延となっておるはずじゃからのう。恐らく書き間違いと思われ、そう考えると能臣氐は単于とはちょっと違う立場じゃったと思うんじゃよ。
なるほど、だから軍事と統率は少し抑え目の評価となっている、と言うことだな。
知謀・政治
知謀と政治に関しては扶羅韓の状況を冷静に判断し、軻比能に乗り換える等抜け目のない部分があるから少し評価しているんじゃよ。
能力的には軍事や統率よりも、知謀と政治を高めの評価としている、と言うことですね。
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簡単解説
能臣氐は代郡の烏丸と言うことですから、普富盧とは同郷と思えますが、何か関係あったんでしょうか?
そこまでは分からんな、だが、鮮卑の方へ寝返っていることから、途中から袂を分かったのは間違いないだろうな。
うーん、異民族の人間関係は難しそうですね。
そうだな、名前も当て字になっているから、実は同一人物だったのでは?と言うのも出てくる。自分もさすがにそれらまでは把握していないからな。
まあ烏丸と鮮卑も元は同族だった、とあるから、裏切ったとか言う感覚はそもそもなかったかもしれんのう。さて、そんなところで今日はこれにて終わりじゃ。
よし、それでは自分も戻るとするかな。
張郃さん、お疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。