さて、今回は曹翕の紹介じゃな。曹操の孫で、先日紹介した曹徽の息子なんじゃ。彼は晋時代の曹氏を代表する人物の一人じゃな。
案内人
くまの爺・・・三国志好きのタダの爺さん、もちろん某く〇モンとは何も関係ない(それ以上はいけない)。三国志好きが高じて史書に載っているほぼ全ての武将のDB化をしてやろうと大それたことをもくろむ。終わりの目途は・・・全く立っていない。
弟子・・・師匠の無茶な道楽に付き合わされる可哀そうな弟子。最近は張郃とのやり取りが多いせいか、無駄なツッコみは減っている模様。実は弟子と書いて「ていこ」と言う名前だったりする(師匠は最近思い出したようだ)。
張郃・・・くまの爺が一番好きな武将とお話ししたい、と謎の技術で召喚された可哀そうな人物。もっとも本人は現代生活を結構楽しんでいるよう。無理やり召喚されたためか、くまの爺の持ってる範囲の記憶しか残っておらず、ちょっと残念。
四方山話
さて、今回は曹翕の紹介じゃな。彼は242年父の曹徽が亡くなると跡を継いだ人物じゃ。
どうも、張郃だ。曹翕はこの時代を代表する曹氏であるな。
具体的な話は知らないですが、結構すごいことをされたのですか。
そうだな、それは能力評価のところで詳しく書かれるだろう。のう師匠殿。
そそそ、そうじゃな。それでは早速能力から見ていくとしようかのう。
能力評価
さて、それでは各項目について見ていくとしようかのう。
軍事・統率
魏志『東平霊王徽伝』の裴松之の調査によると、曹翕には特に実績はないが、徳の高さが詔勅にも書かれていることから、わずかに統率を高めの評価としたんじゃよ。
結構無理やりですね、まだ曹翕の凄さの片りんは見えてこないですね。
知謀・政治
魏志『東平霊王徽伝』の裴松之注を見ると、266年になって、曹翕は世継ぎの曹琨に上奏文を捧げて入朝させたんじゃよ。
すると詔勅は次のような内容だったんじゃよ。
「曹翕は徳を保持し道を履行し、魏の皇室の中で優れた人物である。今、琨が遠方より来た。よって世継ぎに印綬を与え、騎都尉の官を加え、衣服一揃い、銭十万を下賜し、才能に従って任用する。」。
優れた人物であるのは何となくわかりましたが、まだこれだけだと弱い気がしますね。
さて、曹翕にはある有名な著述があるんじゃ。それが『解寒食散方』と言う医書なんじゃ。
寒食散とは、漢代に流行った五石散、ドラッグのことじゃな。これを封擁していたので有名なのは何晏じゃが、医書と書かれていることから、恐らく曹翕はこの五石散を薬用としての使い方を研究し、医書として記録を残したのであろう。
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簡単解説
最後ので少し理解できました。医書のような記録を残しているとは、さすが曹操の孫だけのことはあるんですね。
まあ、五石散は〇薬のような側面があるから、結構危うさは感じるがな。
でもどうしてそんな危険そうなものに手を出すんでしょう。
この当時、五石散を使うことで得られる日常とは違う感覚から、仙人になろうと言う考えがあり、そのための研究が行われていた、と言うことだな。
今の時代では疑問に思う行動でも、当時の人たちはまじめに研究していた訳じゃからのう。なかなか興味深い話じゃな。さて、それでは今日は終わるとするかのう。
よし、それでは俺も帰るとするか。
張郃さん、今日はお疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。