三国志に釣られクマー

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三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

黄龍(こうりゅう) 字:不明(?~?)

さて、今回紹介する人物は黄龍じゃな。字や生没年は不明じゃな。

それにしても黄龍とはまたえらい名前を付けたもんじゃのう。

 

どうも、くまの爺じゃよ。さて、今回紹介する人物は黄龍じゃな。

どうも、張郃だ。黄龍とは確かに、言いすぎな気がするな。 

黄龍ってちらちら聞きますが、そんなに大層な名前なのでしょうか?

ふむ、まあワシは専門家じゃないからあまりたいしたことは言えんが、お主五行説を知っておるか? 

風水とかでたまに聞く陰陽五行とかのことでしょうか?私もあまり詳しいことは知りませんが・・・。 

おおむねそれで間違ってはいないな、五行とは土金水木火の五つの属性を持っている。そしてそれぞれ対応した方位、そして聖獣を持っている。 

五行の各属性は相克と相生とがある。相克はそれぞれの属性に対する強い属性を指すんじゃ。例えば金属製の斧は木を切り倒すことから、金克木(金は木に克つ)と言った感じじゃな。木←金←火←水←土←木(以下ループ)と言う関係じゃな。

これに対し、相生は相手を生み出していく流れじゃな。木は燃えると火となり、火となった物は土になる、土の中に金属はあり金属の表面には水滴が付着して水が生じ、水を吸うことで木は育つ、と言う形だな。相生は木←火←土←金←水←木(以下ループ)と相克とはまた別の流れができておるのだよ  

し、師匠はともかく張郃さんも随分詳しいのですね。

まあ、これぐらいは名士の嗜みだからな。以前も書いておったと思うが袁紹たち袁家は易を家学としていたぐらいだ。最低限のことは俺も学んでいる。 

さて、随分横道にそれておるが、この五行は王朝もどれか一つを備えてしているとされ、漢王朝は火徳の王朝と言われておったんじゃ。相生の流れから行くと次は土徳の王朝、と言うことになる。

土は色で表すと黄、つまり次の王朝は土徳の王朝、と言うことになるな。そう考えると「黄巾」と言う言葉には大きな意味があることが分かるであろう  

なるほど、黄巾賊は漢王朝を見捨てて、次の王朝を意識していた、と言うことですね。

そう言うことじゃな。ついでに言うと220年、魏が漢から禅譲で王朝を受け継いだ時の年号は「黄初」、そして223年呉が蜀と魏からの攻撃をそれぞれ撃退し、独立の地位を固めた時に年号を建てるんじゃが、この時の年号は「黄武」、どちらも漢王朝の次を継ぐことを意識した年号なんじゃな

その一方で蜀は劉備が皇帝になった時の年号は「章武」。劉備達はあくまでも漢王朝の復興と言う大義から「黄」を年号には使わなかったのだな  

なるほど、思想・主義の違いが年号にも表れていた、と言うことですね。

うむ、ちと前振りが長くなったのう。まあワシのは聞きかじり程度じゃから、余り当てにし過ぎないのが良いぞい。専門家の意見を聞くのが一番じゃな。さて黄龍の名前に関しては人物紹介のところで解説しようかの

よろしくお願いします。 

人物紹介

さて、黄龍についての記述は郭大賢とほぼ同じじゃな。

魏志張燕伝』の注釈、『九州春秋』に、184年に張角が反乱を起こした時に、共に兵を挙げた人物の紹介があり、その中に黄龍の名前も出てくるんじゃな。

ちなみに黄龍は名前に「黄」が付いていることから、土徳の聖獣でもある。他の四聖獣(朱雀、白虎、青龍、玄武)は東西南北各方位の守護者であり、黄龍は中央の守護者でもある。 

土徳の象徴とも言える黄龍を名前に使う辺り、相当の自信家だったのか、ただの自惚れ屋か、少なくとも実力は少し及んでおらんかったようだがな。

さて、192年に袁紹公孫瓚との戦いに勝利した後、黒山賊が鄴城を攻め落とし、袁紹はピンチに陥るんじゃ。じゃが黒山賊も一枚岩ではなく、離反者をだし、彼らの助力を得て黒山賊をも打ち破るんじゃな。その時に破られた黒山賊頭目の一人に黄龍もいたんじゃよ。

郭大賢のところでも書いたが、この時は彼等の砦を、一つ一つすべて叩き潰したのだ。その後の彼がどうなったかは俺もはっきり覚えておらん。

さて、張郃殿の言う通り、袁紹に敗れたところで黄龍の記述は途絶えたんじゃ。彼の出番についてはここで終わりじゃな。続けて能力評価と行くぞい。今回はワシの評価だけじゃな 

能力評価 

爺評価(Max.200)
   軍事   統率   知謀   政治 
 黄龍(20歳)  65 40 25 15
 ↓ ↓ ↓ 
 黄龍(45歳)  95 68 51 40

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黄龍史書の記述内容としては袁紹に敗れた、と言うこと以外に目立つ実績もないので、全体的に抑え目の評価なんじゃ。郭大賢と違い一方の雄と言う訳でもなく、名前の仰々しさに比べ、実績がないことから名前負けした、と言う判断じゃな。

 

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雑談ぢゃ

さて、黄龍の能力評価じゃな。

ふむ、確かに少し名が実に克っている、と言う感じではあるか。

郭大賢程の勢力ではなかったようじゃからのう。

一般的な黄巾賊の頭目らしい評価と言う感じですね 

そうじゃな。実際見比べたことはないんじゃが、同じぐらいではなかろうか。さて、今回はここまでじゃな。次もよろしく頼むぞい。

よし、それでは俺も帰るとしよう。次もよろしく頼むぞ。

張郃さん、お疲れ様です。次もよろしくお願いしますね。それと他の人物を見たいときは以下の人名索引を参照してくださいね。