三国志に釣られクマー

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三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

衛茲(えいじ) 字:子許(?~190)

さて、今回は衛茲じゃな。字は子許、生年は不明じゃ、没年は190年じゃな。

実は191年時点では亡くなっておるんじゃ。じゃが彼は曹操旗揚げで大事な役割を担った人物じゃ。爺の我儘じゃが、彼の紹介を許してくだされい。

 

さて、昨日はスマンかったのう。ちと腹を下して一日寝とったんじゃよ。

胃腸の弱さは相変わらずですね。牛乳飲んだ程度でもすぐにゴロゴロ言わせるんだから気を付けてくださいね。

うむ、返す言葉もないわい。さて、気を取り直して衛茲の紹介と行くぞい。

今日もサクサク行きましょう。冒頭の書き方をしているということは、彼も優秀な人物なんですよね。

そうじゃな、191年では実はすでに鬼籍に入っておるんじゃが、わずか一年と言うことで、彼のことを語らないのは非常に惜しいんじゃ。ほんの少しのわがままじゃが、彼の人物像について紹介させてほしいぞい。

人物紹介

さて、『先賢行状』によると衛茲は字を子許と言う。ことさら人目につく言動をしたりせず、俗世間の名声も求めなかったようじゃ。明晰な思慮は底深く、はかりごとは遠大であったと言うんじゃよ。

衛慈の評判を表すものとして、以下のようなエピソードがあるんじゃよ。

『郭林宗伝』によると、衛茲は二十歳のころ、同郡の圏文生と言う人物と共に徳を称えられたと言うんじゃ。

ある日、師匠の郭林宗と共に3人で市場に行ったんじゃ。衛茲は品物を買う時、値段通りにお金を払ったが、文生は文句を言い、散々値切ってから受け取ったんじゃよ。これを見た郭林宗は、「子許(衛慈)は欲が少なく、文生は欲が深い。この二人はただの兄弟(弟子)と言うだけではない。それこそ父と子(ほどの差があるの)だ。」と言ったんじゃよ。

後に圏文生は金銭に汚いことで名声を損ない、衛慈はその立派な節義によって名声を残した、と言うことじゃ。

これは値切ったことが悪いのではなく、その値切り方(文句を言う等)に、師匠は人間性を垣間見た、と言うことじゃろうな。

さて、『先賢行状』の続きじゃが、衛慈の場合、本人が名声を求めなくとも評判は鳴り響き、車騎将軍の何苗何進の弟)や司徒の楊彪に招聘されたと言うんじゃ。じゃがこの求めには応じなかったようじゃな。

そんな衛慈じゃが、董卓が動乱を起こして曹操が洛陽から脱出して陳留を訪れるた時、衛慈は「天下を平定する者はこの人に違いない」とほれ込んだんじゃ。曹操も衛慈を優れた人物と認め、度々衛慈の下を訪れて重大事について相談したというんじゃ。

この辺りの流れは鮑信ともよく似ておるのう。

そして曹操は軍事行動を起こすことを相談するんじゃ。衛茲は答えて「動乱が起こってから久しく、軍隊に拠らなければこれを収められません。」と言い、更に「軍事行動を起こす者が今後出始めるでしょう。」と言ったんじゃ。見事な先見力じゃと思うぞい。

そうして曹操の遠大な計画の最初の賛同者となり、家財を提供して援助したんじゃ。

これによって曹操は5000の兵力をそろえることができたんじゃ。この内の3000は衛茲によって集められた兵士と言うことじゃから。その貢献力の高さが伺えるのう。

じゃが、曹操がまるで動かない連合軍に業を煮やし、兵を動かした時、張邈から衛茲は協力者として曹操に従うんじゃ。この時の曹操はまだ拠点と呼べるような郡を持っておらず、衛茲の直接の上司は張邈だった、と言うことじゃろうの。

じゃが、この徐栄との戦いで敗れ、この時衛茲は戦死してしまうんじゃよ。曹操にとっては色々と忘れることのできない敗戦だった、と言えるのかもしれんのう。

さて、衛茲の人物紹介はここまでじゃな。続いで能力評価と行くぞい。今回は鄭問さん以外の二作品に出演しておるぞい。

能力評価 

爺評価(Max.200)
   軍事   統率   知謀   政治 
 衛茲(20歳)  65 55 105 80
 ↓ ↓ ↓  ↓↓ ↓↓
 衛茲(45歳)  95 84 139 112

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衛茲は曹操にとって最初の参謀のような役割を担ったことから知謀が高めじゃ。また曹操のために家財を投げうって兵を揃えてくれたことから、政治もそれなりに高めの評価じゃな。

じゃが戦争自体はさほど強くなく、徐栄との戦いで戦死しておる点から、軍事面はやや控えめな評価としておるぞい。ただ他の勢力へ行けば十分使えるだけの能力を持っておることも確かじゃろう。曹操陣営の陣容の厚みの凄さがここからも見て取れるのう。

 

三国志14(Max.100)
   統率   武力   知力   政治   魅力 
 衛茲  58 38 62 73 71

 

天舞~三国志正史~(Max.16)
   武勇   采配   策謀   政治   外交   人徳 
 衛茲  1 4 2 5 3 12

 

 

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雑談ぢゃ

さて、衛茲の能力評価じゃな。彼は鮑信と並び、曹操初期の重要な参謀役じゃったと考えておるぞい。

他の二作品では政治が少し高めで知謀低めですが、これは曹操との遠大な計画相談の部分をあまり考慮していない、と言うことですかね。

多分そうじゃろうな、衛茲に関しては曹操の兵力を揃えた、と言う部分がよりクローズアップされておる。そうすると政治の方が高めの評価になるのは必然ともいえるじゃろうな。

確かにエピソードを見るともう少し能力を高く評価したくなる気はわかりますが、師匠はそれだけで衛茲の評価はしていない気がしますね。

お主、なかなか勘が鋭くなっておるのう。衛茲には息子がおるんじゃが、彼がまた結構優秀でのう。魏において重要な役割を担っておったんじゃよ。当然立伝もされておるんじゃな。

蛙の子は蛙、と言うことですか。

それを言うなら「この親にしてこの子あり」の方が良いじゃろうな。蛙の子は~~と言うのは別に誉め言葉とは違うからのう。トンビが鷹を生む、と言う諺もあるが、衛茲自身のエピソードを考えるにどちらも優秀な親子、と言うことで良いと思うぞい。

失礼しました。なるほど、今回の衛茲の評価は、息子を物差しにして割り振ったと言うことですね。

うむ、息子もいずれ紹介できるじゃろうから、気長に待ってくれい。

分かりました、師匠の気長は本当に気長に待つしかありませんから、じっくり待たせてもらいますw

まあ、そこは何も言えんわいwさて、今回はここまでじゃな、次もよろしく頼むぞい。

次も見てくださいね、それではまたです。