さて、今回は久しぶりの雑談回じゃな。ちと次からまた大物がやってくるので、重くなりすぎんように、ちと軽めの話題と行こうかのう。
雑談ぢゃ
さて、弟子よ、今回は雑談回じゃな。
上で、次は大物が来るって書いていますが、もしかしてついに董卓さんですか?
正解じゃ。彼も呂布ほどではないかもしれんが、結構なボリュームがあるからのう。呂布が結構大変じゃったから、一度気を緩めてもう一度引き締めなおし、じゃな。
まあそれでもただ暴虐なだけの人物でもないからのう。史書は勝者の歴史故、董卓や袁紹、袁術等は必要以上に貶められている可能性も、なくはないからのう。
呂布もそう言えば思ったよりも頭良かったり、と言うことがあまり語られることのない、単に利己的なだけの人物として書かれちゃっていますね。
あ、そう言えば呂布の頭が良いってことにも問題がある、と言ってませんでしたっけ。それの理由は書いていないですよね。
うむ、お主も思い出したか、実はその辺りもちと話しておかねばならんと思ったんじゃよ。
頭が良いと言うのはそんなに悪いことでもないと思うのですが、何が問題なんでしょうか?
そうじゃな、例えばワンマン社長の失敗談とかを見れば分かり易いが、それなりに頭が良い武将と言うのは、呂布にしても関羽にしても、己の才に自信を持ってしまう。これが自信の間はまだいいが、過信になってくると問題が生じてくる。
場合によっては暴走してしまいかねない危うさがある、と言うことですか。
うむ、己の判断がすべて正しいと思い出すと、部下の進言を聞かなくなり、全て己の判断で物事を進めようとする。それが常に正しい判断であれば問題ないが、人間常に間違わない、と言うことはありえんのじゃよ。
暴走しそうになってもワンマンで誰も抑えられない場合、歯止めが利かなくなってしまう、と言うことですね。
そうじゃな、自身の頭の良さに自信がない人物であれば、自身の意見を押し通す前に、他の人達の意見を聞いたかもしれん。だが、中途半端に頭が良いと、どうしても自身の判断で物事を決定してしまいがちになるんじゃ。
この辺りの判断力は本当に難しそうですね。部下の意見を聞くにしても、どの意見を聞くのが正しいのか、そこが分からないですよね。
そこはまあ、一番信用のできる人物の意見を信じるしかなかろうな。
そう考えると、劉禅さんって、結構怖い立場だったんですね。自身に才能がないから、諸葛亮を始めとする配下の意見を受け入れるしかなかった訳ですから。
まあ、諸葛亮は劉備自身も太鼓判を押しておった人物だから、まだ問題なかったであろう。後年そう言った人物達が亡くなってからが本当に大変だった、と言えるじゃろうな。
そう考えると、素直に配下の意見を聞くと言うのも難しい話ですね。
曹操ぐらい判断力が高ければ問題ないであろうがのう。面白いのは曹操はあれだけ才覚がありながら、おそらく同時代人の誰よりも配下の意見を聞いていた点じゃろうな。
あら、劉備とかよりもですか。
劉備は意外とワンマン気質な部分があるんじゃ。諸葛亮や龐統の意見も聞き入れない時とかあったしのう。どちらかと言えば劉備も自身の才能に自信を持っておった側の人物じゃな。
呂布もどちらかと言えばそうだった、と言うことですね。
うむ、その上で更に呂布は儒学で重要視される忠孝を蔑ろにし、名士達の意見を聞き入れず、その上で自身の判断に身を委ねて動いてしまった。あれでは部下も付いてこれなくなってしまう。劉備は途中で名士の重要性に気が付き、彼らを重用するようになったから、何とか最後は三国の一角に滑り込むことができた、と言う感じじゃな。
そう言えば、某ステーキ屋さんもワンマンが故にダメになってしまった感じでしたね。
あれも話を聞くと周りがイエスマンばかりで誰も諫められない体制になっておったようじゃからな。一度つまずけば後は雪崩式になってしまうのじゃろうな。
ワンマンはあまりいいことがないんですかねえ。
そうとも言えんがな。ワンマンの場合、判断に誤りがなければ即断即決で動くことができる。合議であれが正しい、イヤこっちはどうだ、とやっていてはいつまでも決まるものも決まらんからのう。まあ結局曹操のように判断力と決断力に優れた人物の下で合議できるのが一番バランスが良いのじゃろうな。
やっぱり曹操って凄かったんですね。そう言えば孫の曹叡さんも決断力とか凄かったですよね。
そうじゃな、結局判断力に優れた人物が、自身より良いと思える意見を素直に聞けるか、誇り高く自分に自信がありすぎると個々の判断にゆがみが生じる、と言うことじゃな。さて、何かとりとめのない話になってしまったが今回はここまでじゃな。
次からいよいよ董卓ですね。よろしくお願いします。
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