さて、今回は黄祖の2回目じゃな。今回は彼のちょっと変わったエピソードと能力についての評価と行こうかのう。
さて、今回は黄祖の紹介2回目じゃな。
どうも、張郃だ。変わったエピソードと言うと禰衡のあれとかか。
あ、私もその話は知っていますね。
うむ、それ以外にもちょっとあるので、順に見ていくとしようかのう。
人物紹介
黄祖と戦った孫呉の武将達
さて、黄祖がただのやられキャラではないことを現すためには、相手にした孫呉の武将を載せるのが一番分かり易いと思うので、ザクッと挙げてみようと思うぞい。
孫堅・孫策・孫権・徐琨・孫賁・周瑜・呂蒙・程普・韓当・周泰・董襲・甘寧・淩操・淩統・胡綜・呉範
見ればわかると思うが、孫呉の主だった武幹はほとんど参加しているんじゃよ。打消し線が入っておるのは、戦役中に亡くなった人物じゃな。
全員が同時に黄祖攻略に向かった訳ではないのだろうが、これだけの武将達が攻めていたのにも関わらず、15年以上維持していたと言うのは並の武将とは言えないであろうな。
黄祖のやらかし
さて、軍人としては優秀であったと思われる黄祖じゃが、政治的にはいくつかやらかしたことがあるんじゃよ。
『平原禰衡伝』によると、禰衡と言う人物がおったんじゃが、彼は才能を鼻にかけて傲慢、他人への批判は度を越し、自分に及ばない者とは口を利かなかった、と言うんじゃよ。
じゃが余りにも放言が過ぎて都に居られぬようになり、荊州に向かうんじゃよ。劉表は彼を厚くもてなすんじゃが、禰衡はまた劉表の側近をこき下ろしたため、側近たちは讒言を述べ、疎んじられるようになったんじゃ。
その後、黄祖の息子の黄射が禰衡と親しかったことから、禰衡は彼に従って夏口にやってきたんじゃ。
黄祖は彼の才能を高く評価したんじゃが、後に禰衡は傲慢で頑なな態度をとるようになり、黄祖の言葉に対して、芸人のような饒舌さで答えたため、黄祖は自分が罵倒されたと思い込み、殺害してしまったんじゃよ。
この場合、禰衡自身に問題があったと思われるが、彼を殺害したことで、黄祖の評価も史書において低く見られるようになったのかもしれんな。
また、一時期甘寧が黄祖の下に身を寄せておったが、黄祖は甘寧を一食客としてしか扱わず、甘寧自身の率いていた食客自信を引き抜くようなことをやってしまったため、遂に甘寧は黄祖の下を抜け、孫権の下へ脱出してしまうのじゃよ。
そしてこの甘寧の東下が後に致命傷となるんじゃよ。
「黄祖は年を取って耄碌が酷く、金も食料も乏しくなって、側近の甘言に乗せられ、ひたすら金儲けに走り、役人や兵士達から搾取をしております。
その為役人や兵士達は心中に不満を募らせ、船も兵器も壊れたまま修理はされず、農耕に励む者もなく軍法は守られず、兵士達はバラバラになっております。」
甘寧は黄祖軍の内情を伝え、今なら黄祖を撃ち破れると伝えるんじゃよ。
これにより孫権は黄祖討伐に向かい、遂には捕えられて処刑されてしまうんじゃよ。
詳細は前回の黄祖の紹介その1に書いてあるぞい。
ついに命運尽きた、と言うところだな。
そうじゃな、甘寧の情報を見る感じで言うと、年齢による衰えが感じられる話じゃのう。とは言え、それまで孫呉を防いだ功績は評価されるべきじゃと思うんじゃよ。
さて、それでは黄祖の人物評価は終わりじゃな。続けて能力評価と行こうかの。彼はもちろん全作品に登場じゃな。
能力評価
黄祖は15年以上孫呉の攻撃を防ぎ続けたことから統率を特に高い評価としたんじゃよ。じゃがその一方、自ら軍を出して攻撃した方では敗北を喫することが多かったことから軍事は統率程は高くないんじゃよ。
また政治的には禰衡を殺害したり、甘寧を重用せず逃がしたことで、軍制が孫権陣営に漏れ、それにより打ち破られたことから、政治面は抑えめの評価としたんじゃよ。
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雑談ぢゃ
さて、黄祖の能力評価じゃが、如何かな。
お主はかなり統率が高いが、他の作品はやはりそこまでではないな。
鄭問さんの場合は武勇が高くて、政治も微妙に高いのが他と違いますね。
黄祖に関して、政治はもっと低くて良いと思うんじゃが、防衛に関する統率とかはもう少し高くても良いかと思うんじゃがな。
孫呉を相手にしているから呉書でボロボロに書かれているが、これは敗者故の側面があるだろうな。
そうじゃな、袁紹陣営もそうじゃが、敗退者側と言うことで実情以上に貶められている部分はあると思うからのう。さて、黄祖についての評価はここまでじゃな。次もよろしく頼むぞい。
よし、それでは俺も帰るか、次もよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。他の人物に興味ある方は、下の索引からご覧くださいね。