三国志に釣られクマー

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三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

映画雑談

さて、それじゃ少し息抜きに映画の雑談でもしようかのう。

当然今回は『鬼滅の刃』が中心じゃ、三国志とはあまり関係ないから興味ない方は素通りしてくれい。今回は『鬼滅の刃』がどこまで興行収入を伸ばすのか。そしてこれだけ伸びた理由について、簡単な解説をするぞい。 

映画の感想

ほっほっほ、どうもくまの爺ですじゃ。

今回は『鬼滅の刃』の映画ですね。師匠の感想はどうでしたか?

うむ、冒頭から少しの所でちとダレ気味に感じるところもあったが、戦闘シーンの魅せ方は文句なしの出来じゃな。むしろそこを最大限に盛り上げるための序盤だったとも言えるかもしれん。

お主はどうだったんじゃ、見たんじゃろ

面白かったですよ、ただ善逸さんが余り活躍しなかったのは、分かってはいたんですが少し残念です。

おお、あやつは女性人気が凄いあるらしいからのう。確かに出番は少なかったのう。

そう言えば、ヒットした理由は何でしょうか?

そうじゃな。それではその辺りの理由をちと考えてみるとしようかの。

ヒットの理由

さて、まずこれだけ鬼滅の刃がヒットしたのにはいくつかの理由がある。一つは作品自身の映像の力じゃな。

私も原作を読んでストーリーは知ってたはずなのに、それでも映像に引き込まれました。

うむ、そこは本当に大きかったと思うぞい。もう一つはもちろんストーリーじゃ。多少のネタバレになるが、今回の劇場版は大きく分けて夢の中での暮らしを描くところから覚醒しての戦い、そしてラスト、と言う構成になっておる。

最初はちょっとのんびりした感じで始まって、徐々に盛り上がっていく感じですね。

うむ、これは結構特徴的で近年のディズニーや新海監督の作品でよく使われておる、三幕構成とは少々違う手法なんじゃな。

三幕構成とは何でしょうか?

うむ、まあ詳しいことは検索すればいくらでも出てくると思うが、物書きで言う起承転結のようなもんじゃ。

ああ、そちらでしたら多少分かります。

うむ、映画の場合はまず一幕目に設定や主人公のやるべきことの説明などがなされ、二幕目に場面が大きく変わって主人公の前に壁が立ちふさがりそれに打ちのめされる、三幕目がそこからの解決、と分かれるんじゃ。

君の名は。』が分かり易いと思うがちと考えてみい。さすがにもうネタバレで怒る人はいないじゃろう。

えーと、一幕は主人公とヒロインが入れ替わることについてのドタバタ劇があって、二幕目は急に入れ替わらなくなったことの原因追求とヒロインの死と言うショッキングな出来事、三幕目がヒロイン救出、と言う感じでしょうか。

概ねそんな感じじゃな。そして重要なのは幕目が変わるとテンポも変わるんじゃよ。

君の名は。』の場合は一幕目のテンポが結構速い、そうすることで見ている側は必死に追いかけようとしている間に引き込まれていくんじゃ。

二幕目になると少し落ち着く、落ち着くことで考える余裕とその後に発生するショッキングな出来事をじっくり見せようとする。

三幕目ではまたテンポと勢いが増し、矢継ぎ早の展開にまた引き込まれていく。『君の名は。』はこのバランスが非常に良かったんじゃな。

鬼滅の刃』の場合はどうなんでしょうか。

うむ、まずこの作品は原作があり、物語の途中であろう。じゃから一幕目に該当する部分が抜けているんじゃよ。

確かに説明パートのような部分はなかったですよね。

しかも今回に関しては、途中で主人公が入れ替わっておるじゃろ。

途中からの主人公は煉獄さんですよね。と言うことは二幕目の炭次郎主人公の三幕目煉獄さん主人公の二幕構成、と言うことですか。

うむ、じゃから今回の劇場版はかなり変則的な構成なんじゃよ。続き物の途中の話で、原作を読んでいることを前提とした作りだからこそできる手法じゃな。

一幕目は既に原作を読んでいる、と言うことで終わらしている、と言うことですね。

そうじゃ、じゃから逆に二幕目の部分が少し冗長にワシは感じたんじゃな。冒頭で少しダレるが、と書いたのはその辺りが理由じゃろうな、もう少し短くても良かったかもしれんのう。

でもそれですと、『君の名は。』で言う、一幕目で客を引き込むことができないんじゃないですか?

いやいや、そこはもう既に原作をある程度知ってる前提じゃから、皆引き込まれる準備はできているんじゃよ。

催眠術にかからない、かかってたまるか、と身構えていると逆にスッとかかってしまうようなもんかのう。身構えておる時点で既に術中に嵌っているようなもんじゃ。

なるほど、それがダレ気味に感じるのも、最期をより盛り上げるための伏線だったかも、と言うことなんですね。

まあこの辺りは深読みしすぎかもしれんがのう。ともかく今回の劇場版は通常の映画とは全く違う構成であることは確かじゃ。

似たような作品を作ろうとすると、説明がなく訳が分からん、と言う事態になるから注意は必要じゃろうな、と言ってもこんなのは映画作っている人達にしてみれば基本中の基本じゃから、鼻で笑われるだけじゃがなw

はー、今回の『鬼滅の刃』は色々と特殊なんですね。この辺りが大ヒットの理由としてのまとめになるんでしょうか?

いや、まだあるぞい。じゃがちと長くなったのう。続きはまた別に雑談するとしようかのう。

師匠の語りの方が映画より冗長なんじゃないですか?w

うーむ、それを言われるとちと弱いのう、まあこの辺りは色々と面白いんで、ついつい長くなってしまうが勘弁してくれい。興味があったら次もまた見てくれると嬉しいぞい。。

良ければ次も見てくださいね、それではまたです。