三国志に釣られクマー

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三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

雑談回その19

さて、勢力紹介の途中じゃが今回は雑談回じゃな。たいそうな話ではないが、どうしても語りたいことがあったんじゃよ。

 

雑談ぢゃ

さて、弟子よ、久しぶり、ではないがちょいと雑談じゃな。なので今回も張郃殿はお休みを取っておるぞい。

張郃さんがお休みと言うことは今回は映画についてのお話と言うことですか?

そう言うことじゃな。今回はワンピースについてもほんのちょこっと触れるぞい。ほんのちょこっとじゃがな。

そうなってくるといよいよ新海監督の新作についての話が出てくるということですか?

うむ、まあそちらも少しだけ触れるんじゃが、今回はそこからも少しずれた部分の話じゃな。まあ新海作品について、と言うことじゃがな。

そう言えばちょうどIMAXの新海作品祭りが始まっているんでしたね。そちらの話と言うことですね。

そう言うことじゃな、新海作品の特徴について、それと最近のヒット作品との相関図をちと語ってみようと思うんじゃ。

秒速5センチメートル

秒速5センチメートル』とは

さて、今回IMAXで上映しておるのは『秒速5センチメートル』『君の名は。』『天気の子』じゃな。

最初に紹介する『秒速5センチメートル』は新海監督が『君の名は。』でブレイクする前の作品で、一部に熱狂なファンがおったんじゃよ。

ざっくりとした内容は小学校時代から仲の良かった男女の関係が大きくなるに従い、距離的にそして心情的にもすれ違い、それぞれ別の人生を歩んでいくと言う、見る人によっては決してハッピーエンドとは見れない、結構心が締め付けられる類の作品じゃな。

日曜の夜辺りに見ると月曜日の脱力感がひどすぎる、と言う人もいるぐらいなので、見る時には心の準備が必要じゃな。

新海作品の特徴とは

さて、この『秒速5センチメートル』じゃが、シナリオはざっくりと上に書いておるが、シナリオライターとして新海監督はそこまで凄い、とは個人的には思っておらんのじゃよ。

じゃあどこがすごいのか、と言うと一つは圧倒的な映像美、そしてそれに付随する音楽との関係性じゃな。映像と音楽がバラバラではなく、映像が音楽を生かし、音楽がさらに映像を生かす、と言う相互作用によって作品としての質を上げているんじゃよ。

そして『秒速5センチメートル』においては山崎まさよし氏の『ワンモアタイムワンモアチャンス』のミュージックビデオと言った体裁なんじゃな。

元々新海氏はゲーム業界において、ゲームオープニングの映像を作る仕事をしておったので、こう言った映像と音楽を組み合わせた作品を作るのに、非常に長けておったんじゃな。

言ってしまえば『秒速5センチメートル山崎まさよし氏の『ワンモアタイムワンモアチャンス』のための映像作品、と言うことなんじゃよ。新海監督は音楽に合わせて映像や台詞などを変えていくこともあるぐらい、特に音楽を重視しておるんじゃな。

君の名は。』『天気の子』

さて、じゃが『秒速5センチメートル』は上でも書いているように内容に少しクセがあり、一般受けとまではいかんかったんじゃよ。これが比較的マイルドとなり、一般層にも大きく受けたのが、『君の名は。』と『天気の子』じゃな。

まあ『天気の子』の方が少しクセは強い感じじゃがな。じゃがどちらも音楽と映像の組み合わせ、と言う根本の部分は変わっておらんのじゃよ。

そう言えば以前、『君の名は。』があそこまで受けた理由を述べていましたね?

三幕構成のことじゃな。詳細は下に書いてあるぞい。

 

さて、こうやって見ていくと新海監督が『秒速5センチメートル』の頃から進化したものが一つあるんじゃよ。

三幕構成とも関係があることでしょうか?

うむ、単純な話じゃが、例えばミュージックビデオを作るのは一曲、せいぜい数分じゃろう。その数分に伝えたい情報を凝縮するのに新海監督は長けておったが、その分逆に長尺の映像作品を作る力が弱かったと思うんじゃよ。

そう言えば秒速も三部に分けて違う話を作っていますし、最後の三部目は時間も音楽に合わせるように短かったですね。

そういうことじゃな。元々は短編作品を作るのに長けておったんじゃが、三幕構成の手法を身に着けたことで、長尺の映画でも見ている側をうまく引き込めるような形で、映像と音楽を組み合わせた作品を作れるようになったのだと思うんじゃよ。

そして、三幕構成の話は置いておくとして、『君の名は。』以降、音楽を前面に押し出した作品と言うのが、目立つようになってきたと思うんじゃな。

あ、これは私もわかります。『鬼滅の刃』の劇場版とか去年の『竜とそばかすの姫』とかもそうですし、今年大ヒットを続けている『ワンピース』の劇場版もそうですよね。

ワンピースも歌の力の後押しは結構大きかったと思うんじゃが、来年は作る側も大変じゃろうな。そう言えばインドとかじゃとミュージカル映画が大人気らしいんじゃが、日本もアニメ業界でそんな流れが少しできているんじゃなかろうか。

そう言えばジブリ作品も音楽にはずいぶん力を入れていましたよね。

じゃがジブリ作品もどちらかと言えばやはり宮崎監督の映像が主であり、音楽はそれに合わせるもの、と言う立ち位置じゃったからのう。

ここまで音楽が前面に出てくるようになったのはやはり新海監督以降のトレンドではなかろうか。まあ個人の感想なので異論は受け付けるぞいw

さて、長々と語ったが、今ちょうどIMAXで今回上げた三作品が上映されておるんじゃよ。ワシも『天気の子』と『君の名は。』はIMAXで見ておったが、『秒速5センチメートル』は初めてだったんじゃよ。

いつまでやっているか分からんかっとので急遽三作品とも見に行き、今回挙げさせてもらったんじゃ。さすがに二日で三作品はちと疲れたがのう。もし気になる方がいたら一度見に行くことを勧めるぞい。

と言ったところで今回は終わりじゃな。次からはまた勢力紹介に戻っていくぞい。

師匠の与太話にお付き合いくださりありがとうございました。良ければ次も見てください、それではまたです。