さて、それじゃ少し息抜きに?映画の雑談の続きでもしようかのう。
今回は『鬼滅の刃』の興収が伸びておる理由を数値的な面から見ていくとしよう。またそれ以外の情報もちょろっと述べ…れると良いのう。
興収について
ほっほっほ、どうもくまの爺ですじゃ。
今回は『鬼滅の刃』を数値的に見ていくんですね。どんな話になるんでしょうか。
そうじゃな、まずは興行収入の現在までの推移とこれからの予測でもしていくとしようかの。
まず興行収入についてはこれだけ伸びている要因の一つはコロナじゃな。
コロナ、ですか?でもあれはむしろマイナス要因では?
うむ、これはプラスマイナス両方の影響があるんじゃが、鬼滅の刃の場合はプラスの方が大きいと考えられるんじゃよ。
多分報道とかで見ている人もおるじゃろうが、コロナの影響で多くの新作映画が上映を中止・延期を行い、特にディズニーやハリウッド最新作が入ってこなくなった。
ああ、それで聞いたことのないような回数の上映が可能になったのですね。
うむ、今の『鬼滅の刃』が一日に確保しておる席数は同時期の『君の名は。』の座席数のおよそ2.5倍ぐらいの規模じゃ。
『君の名は。』でもかなり多かった記憶がありますが、そんなに差があったんですか!?
うむ、更に言うならオープニング週の金土日の三日間では4倍近い差があったんじゃ。
4倍ってそんなに差が出せるものなのでしょうか?
普通の状態なら絶対無理じゃ。全体の座席数を10とすると、『君の名は。』の座席数は2~3ぐらいの割合じゃった。これは同時期に同じぐらいの席数の大作が複数あるため、どうしても頭打ちになるんじゃな。
しかし今回、コロナの影響でその蓋が外れてしまった。これにより『鬼滅の刃』は10の内の7~8ぐらいの席を独占できるようになった。
う、その占有率はすごいことですね。
うむ、それを踏まえて興行収入の推移を見ていくと次のようになるんじゃ。
座席数の上限の蓋が外れているせいか、『鬼滅の刃』の伸び方は凄いですね。
うむ、それでは次のグラフを見てみようかのう。
これは一週間ごとの興行収入、と言うことになるんですか?
そうじゃな、1週目は金土日の三日しかないから2週目は基本上がるんじゃ。そしてそこからはどんな作品でも緩やかに落ちていくんじゃな。そしてそこからは重力の落下に逆らうがごとく、どれだけ減衰率を落とすことができるか、が勝負なんじゃな。
でも『君の名は。』は5週目で上がっていますよ?
うむ、そこの週は確か祝日の関係で上がったんじゃよ。そう言った特殊事例が無いと普通はこんな現象は起きん、いや、特殊な事情があってもめったなことでは起きんのじゃ。
鬼滅はどうなんでしょう?4週目、先週は少し減衰率下がっていますが、あ、先週は火曜日が祝日でしたね。
うむ、それで減衰を抑えているんじゃ。その分今週は少し落ち込むかもしれんのう。じゃが、恐らく平均すれば前週比80~85%を維持できそうじゃ。
当時の『君の名は。』の減衰率は完全に席が足りずにキャパオーバーしておった、と言う特殊な事情もあったことを考慮すると、『鬼滅の刃』は名作と呼ぶにふさわしい収束の仕方じゃな。
なるほど、そうなるとその減衰率から大体先が見えてくる、と言うことですね。
うーん、そうじゃな・・・。
他の諸々の映画
あれ、ちょっと歯切れが悪いですね。
そうじゃな、まずここからは今までのような席独占と言う訳にはいかんくなるからのう。今まではなかった新しい作品、それも大作が出て来だすんじゃ。今後はそ奴らとの席の奪い合いじゃな。
まず来週はドラえもんが始まる。下手をしたら一気に席が半分ぐらい持っていかれるかもしれん。そして12月末には劇場版ポケットモンスターも始まる。
うーん、なかなか厳しくなってくるのですね。
そうじゃな、じゃがまあそんなに心配することでもないと思うぞい。恐らく今週末で240億、そして順調にいけば来週末にはもう上は『千と千尋の神隠し』のみとなっておるじゃろう。
師匠は『千と千尋の神隠し』が興行収入抜かれるのは別に何とも思わないのですか?
うーん、そうじゃのう。ワシの場合、ベスト映画と言えば『天空の城ラピュタ』であり、次が『君の名は。』か『るろうに剣心・追憶編』で、『千と千尋の神隠し』や今回の『鬼滅の刃』などはその次じゃからな。
最初から興行収入と個人の感性が大きくずれてるからあまり気にしてない、と言うことですか。
まあ、そう言うもんじゃろう。たくさん入ったものがベスト作品でないといけない、なんて決まりはないからのう。
ちなみに、ワールドトリガーと言う作品が期間限定で12月末から上映することになっておるが、これは非常に楽しみじゃな。
それもアニメですか。
そうじゃな、バトルものなんじゃが単に個の強さの戦いでなく、チームとしての特性や戦術をうまく組み込んだ集団戦を見事に描いておる。三国志好きな人間としては、あの見事な戦術、戦略描写は見逃せんのう。
はー、師匠好きそうですね、そう言うのwそう言えば師匠アニメ映画ばかり挙げていますが、他は見てないんですか?
いや、ミーハーじゃから洋画の有名作とかは見ておるぞい。『タイタニック』『ロードオブザリング』『ハリーポッター』『ファンタビ』『スターウォーズ』『ターミネーター』とかは大体押さえておるぞい。個人的には『アド・アストラ』とかも好きじゃったがのう。
『アド・アストラ』ってブラピが主人公のやつでしたよね。面白かったんですか?
うーん、個人的には大好きなんじゃが、宇宙哲学映画、とでも言うべきかのう・・・。宇宙空間で無の存在を、静かながらも強烈に感じるような映画なんじゃよ。
・・・うーん、何かいまいちピンと来ないですね。
まあこう言うのは見て楽しんだら良いんじゃよ。ワシは大いに気に入ったからそれで良いんじゃw。
邦画の実写とかはどうなんでしょうか。
邦画実写は歴史ものがやはり多くなるかのう、『超高速参勤交代』シリーズや『引っ越し大名』、後はまあパロディ系じゃが『銀魂』とかも一応歴史扱いになるのか?
後は『相棒』や『新参者』シリーズとか、まあ結構雑多じゃな。
結構色々見てるんですねえ。そう言えば師匠のベスト映画の基準って何かあるんですか?
そうじゃなあ、ラストシーンの場面で、背中にどれだけゾクゾク来るか、じゃな。
あれ、数字信奉者の師匠にしては珍しい感じですね。
いや、感覚は結構大事じゃぞい。例えばピアノとかで言うと半音上がる鍵盤あるじゃろう。
黒い鍵盤のやつですよね。
うむ、あれの例えばミとファの間には何故黒鍵盤が無いと思う?
そう言えばそうですね・・・あれ?ファはミの半音上がったキーになるんでしたっけ?
そうじゃな、そしてなぜそうなるか、ぶっちゃければそっちの方が音としての響きが美しく違和感ないから、じゃよ。
単に数字だけ均等に追い求め、一音ずつ上げることにのみ意識が行っておったら、そう言う考えには永遠にたどり着けんじゃろう。感覚は非常に大事なんじゃよ。
うーん、なるほど・・・しかし師匠は相変わらず変な所に話を結びつけますねぇw
む、確かに話があっちこっち飛んで収集付かんくなってしまったか、スマンのう。それではそろそろまた日常に戻るぞい。
また見てくださいね、それでは。