さて、今回は耿武じゃな。
既に韓馥のところで名前の出ている人物じゃな。
このことが後の伏線になっておった、と言うことなのかのう。
史料が少なく、彼のことにどこまで言及できるかわからんが見ていくとしよう。
さて、今回は耿武じゃな。韓馥の配下の一人じゃ。
冀州の牧を譲ろうとするのを止めた方の一人ですよね。
うむ、正直彼についての史料が他にないか見ていったがこれと言うものはみつからんかったのう。と言うことでサクサク行くぞい。
人物紹介
韓馥が同郷の荀諶を送り込み、冀州牧の地位を袁紹に譲るよう説得した時に、韓馥の長史の耿武、別駕の閔純、治中の李歴は韓馥を諫めて「冀州は片田舎とは言え、武装兵は100万、穀物は十年分あります。袁紹は孤立無援で本拠地を持たず、軍勢は困窮状態にあり、わが方の鼻息をうかがうもの、いわばひざの上の赤ん坊のようなもので、乳の補給を断てばたちどころに餓死させることができます。どうして州を彼にくれてやろうとするのですか」と言うんじゃ。
この辺りは韓馥のところで書いたのと同じじゃのう。ここまで彼らが反対するのはもちろん理由があるんじゃ。袁紹はこの時勃海太守の印綬も公孫範に渡しており、まさに根無し草の状態じゃった。袁紹勢力の状態は以下の勢力の変遷を見ていくと分かり易いぞい。
191年の勃海太守から、192年の冀州牧に就任する間、彼は根拠地を失っておる。自己責任で根拠地を失った人物に、何故そこまで美味しい思いをさせる必要があるのか。耿武達には理解できんかったんじゃろうな。ワシも韓馥がそこまでやる意味は良く分らんのう。そして、彼の出番は結局ここだけじゃな。史書には他に何も載っておらんようじゃ。長史と言うことから軍の管理統率をやっておった、と言う感じかのう。
さて、人物紹介はここまでじゃな。引き続き能力評価を行うぞい。今回は・・・全作品に出ておるようじゃな。少しマイナーじゃが、考えてみれば演義にも出ておるんじゃったかのう。
能力評価
耿武が就いておった長史とは通常は各曹の事務を統括する、とあるんじゃ。じゃが辺境の郡府で、武器・軍馬を司る長史もあるそうじゃ。ワシは耿武もその類と思うんじゃ。それと言うのも、やけにこちらの戦力分析が具体的じゃからな。
そう言ったことからワシは彼を軍の監督官として統率を高めに評価しておるぞい。もちろん軍馬や兵器の管理など事務的なことも管轄じゃったろうから政治もそれなりに高めじゃな。
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雑談ぢゃ
さて、耿武の能力評価じゃな。
師匠のと、ほかの作品は大分違いますね。他の作品は軍事面の能力がどれも低いですね。
そうじゃな、ワシのは長史の役割を少し拡大解釈して、軍事面もある程度見ておった、と言う判断じゃからのう。
それを除けば鄭問さん以外はちょっと似た感じですかね。
そうじゃな、いずれも知力、策略よりも政治がやや高め、と言う評価にどの作品もなっておるのう。
それは長史本来の事務能力として、と言うことですね。
恐らくそうじゃろうな。ワシもそう言う評価を行っておるから政治がそれなりになった訳じゃからな。
しかし配下は結構優秀そうなのに、もったいないですね。
うむ、じゃがちと弱い君主を支えてのし上げる、と言うシチュエーションにはピッタリな陣営とも言えるのう。さて、今日はここまでじゃな、次もよろしく頼むぞい。
次も見てくださいね、それではまたです。