さて、今回紹介するのは李応と言う人物じゃ。いきなり李姓と言うことからもう牛輔の下の人物が終わりかと思う方もいるかもしれんが、もちろん他にも人物はいるんじゃ、彼が二番手にきているのにはもちろん理由があるぞい。
さて、今回紹介する人物は李応じゃな。
基本あいうえお順に紹介しているのに、いきなり李姓なのに随分出てくるのが早いのですね。
うむ、今までの各勢力の紹介は基本、君主>君主の親族、義兄弟等後継候補>それ以外の臣下、と言う感じで紹介しておるんじゃ。
なるほど、李応は確か李傕の従弟だったな。李傕や郭汜は実質董卓の後継者となっているわけだから、李傕一族が牛輔の次に名前が出てくる、と言う訳だな。
そういうことじゃな。李傕の一族は結構名前が残っているので、まずは李姓の人物、そして郭汜の紹介と行くぞい。
董卓でもあまり一族の情報はありませんが、滅亡する陣営の人物としては意外と記録が残っているんですね。
そうじゃな。郭汜の方は郭汜一人しか名前が見えてこんからのう。さて、それでは紹介していこうかの。
はい、よろしくお願いします。
人物紹介
さて、李傕の従弟、李応の出番じゃが、実はあまり出番がある訳ではないんじゃよ。
『董卓伝』の注釈、『献帝起居注』によると、李傕と郭汜が争っていた頃、李傕は黄白城に駐屯しており、ここに帝を移そうと計画しておったんじゃ。
この時、司徒の趙温と言う人物が李傕に同調せず、しかもかなり李傕のことを手厳しく批判した書簡を送ったんじゃ。
当然、李傕は激怒し、趙温を殺害しようとしたんじゃ。
趙温と言う人物はかなり剛直で、言葉を選ばない人物だったようだな。そのため李傕を激しく怒らせたようだな。
この危機を救ったのが李応じゃな。実は李応は一時趙温の掾(属官)をやっており、彼に対して恩義を感じておったのか、必死になって諌言するんじゃ。
数日に渡って諌言したおかげで、李傕は殺害を思いとどまった、と言うことじゃな。
ある意味、李応は李一族の良心だった、と言えるかもしれんのう。
この時の趙温の件に関しては献帝もかなり心配をしており「李傕にはことの善悪を判断する力がない。趙温の言葉は厳しすぎるから、心が凍り付くほど心配でならぬ。」と周囲に問うと、常治が「李応がもうなだめました」と答えるんじゃ。それを聞いた帝は喜んだようじゃな
さて、李応の人物紹介はここまでじゃな。続けて能力評価と行こうかの。今回はワシのみの評価じゃな。
能力評価
李応は戦闘実績がないため、軍事面の評価は抑え目じゃ。逆に正しい判断から李傕の暴走を食い止めることができたことなどから、知謀と政治は少し高めの評価じゃな。
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雑談ぢゃ
さて、李応の能力評価じゃ。
ふむ、交渉能力に優れている、と言う判断から、知謀と政治が少し高めなのだな。
李傕の暴走を止めた辺り、結構常識人ですよね。
そうじゃな、じゃが李傕が処刑された時に三族皆殺しにされた、とあるから李応も処刑されたのではなかろうかの、ちと悲しい話じゃが。
とは言え、禍根を残すわけにもいかない。余程特殊な事情がない限り、こればかりはどうしようもないな。
そう言うことじゃな、さて、李応の紹介はここまでじゃな。面白かったならば次もまたご覧くだされ。
よし、それでは俺も戻るかな、次もまたよろしく頼むぞ。
良ければ次もご覧ください。それと他の方で興味ある方がいらっしゃったら、以下の索引をご覧くださいね。