さて、今回は賈詡の紹介5回目じゃな。今回はいよいよ賈詡の紹介の最後と能力評価じゃな。それでは早速行くとしようかのう。
さて、今回いよいよ賈詡の紹介、最後じゃな。当然能力評価まで行くぞい。
どうも、張郃だ。賈詡殿の評価がどのようなものか見させてもらおう。
基本的にいつも知力が高いですよね。師匠の評価も高そうですね。
そうじゃな、まあそこを敢えて低く評価するような天邪鬼ではないからのう。
裴松之とは違う、と言うことだな。
そうじゃな。さて、それでは早速行くぞい。
よろしくお願いします。
人物紹介
後継者争い
前回の関中攻略戦辺りの頃じゃ。この当時曹丕と曹植の間で後継者争いが起こっており、当時は曹植の評判が高かったんじゃ。
それぞれの党派ができ、後継者の地位を互いが奪い取ろうと盛んに議論が起こっておったんじゃ。
曹丕は人をやって、賈詡に自分の地位を固めるための方策を尋ねさせたんじゃ。賈詡は「どうか将軍は有徳の態度を尊重され、無官の人の如き謙虚な行いを実践なされて、朝から晩まで孜々として怠らず、子としての正しい道を踏み外されませんように、ひたすらこのようになさいませ。」と答えたんじゃ。
賈詡の言動を見ていくと分かるが、彼は極めて常識人で、道を外れた行為を戒めるように努めておるんじゃ。だからこそ自身の命の危険があっても、献帝が李傕達のところにいる間はそこに留まり続けたんじゃ。
曹丕はこの意見に従い、深く自ら修養に努めたんじゃ。
また曹操はかつて左右の者を遠ざけ、賈詡に後継者問題について諮問したところ、賈詡は押し黙ったまま答えなかったんじゃ。
曹操が「君と話し合っているのに答えないのはどうしてだ。」と言うと賈詡は「今ちょうど考え事をしておりましたので、すぐにお答えしなかったのです。」と答えたんじゃ。
曹操が「いったい何を考えていたのか?」と問うと賈詡は「袁本初父子と劉景升父子のことを考えていたのです。」と答えたんじゃ。
ただ、賈詡は自身が曹操の元からの家臣ではないのに策略に長じていることから、疑惑を持たれないように門を閉じてひっそりと暮らし、朝廷から退出した後では私的な交際はせず、息子や娘達の結婚にも貴族の家柄を相手にしなかったそうなんじゃ。
そのつつましさから逆に天下の知謀家は彼に心を寄せた、とあるんじゃよ。
そうだな、賈文和殿は平時は常に控えめで、でしゃばることをしなかった。だからこそ裴松之の評価には納得がいかんのだ。
三公の一人、そして死去
さて、曹丕が曹操の後を継ぐと、賈詡を三公の一つ大尉に任じるんじゃ。事実上魏国トップ3の一人になった、と言うことじゃな。
そして曹丕を皇帝の位を禅譲される時は、賈詡等三公を筆頭に多くの臣下が連名で上書し、禅譲を受諾するよう勧めるんじゃ。
曹丕は呉と蜀を討伐したい旨を賈詡に伝え、どちらを先に討伐すべきか、と諮問すると、賈詡は劉備は優れた才略を持ち、諸葛亮が国を治めている、また呉も孫権は真偽を見抜く見識を持ち、陸遜が軍事情勢を見守っているから、どちらもにわかに手を下すことは困難と言っておるんじゃ。
文帝はこの意見を承知せず、江陵の戦役を起こしたが勝つことができんかったんじゃ。
223年6月27日、賈詡は逝去するんじゃ。この時太白星(金星)が昼に見えた、とのことなんじゃよ。
巨星天に帰る、と言う感じだな。惜しい人物を亡くした、と言えよう。
賈詡にまつわるエピソード
さて、賈詡が荀彧、荀攸と並んでいることに対して、裴松之は賈詡がここに並んでいるのはおかしい、程昱や郭嘉のところに並べるのがお似合いだ、と言っておるんじゃ。
じゃがワシはちと違う感想を持っておるんじゃ。程昱や郭嘉は確かに参謀として優れた才能を持っておるが、そこまでじゃ。あくまでも参謀・軍事までに留まるんじゃが、賈詡等はそれを大きく超えておるんじゃ。
荀彧は言うに及ばず、荀攸も董卓の暗殺計画を立てたりしておるし、荀彧亡き後の尚書令として、人材登用や政治に大きな影響力を及ぼしておる。それは賈詡も同じなのはこれまでの記述を読めばわかるじゃろう。
皇太子問題にケリを付けられる人物なぞ、そうはいないからな。俺も陳寿のこの選出は間違いではないと思うぞ。
さて、これにて賈詡の人物紹介は終わりじゃな、続けて能力評価と行くぞい。今回は全作品に出ておるぞい。
能力評価
賈詡の策略の数々は最早言うに及ばず、知謀の高さは三国時代でも屈指のものだった、と考えておることから、知謀はほぼ最高値と言うに等しい高さじゃな。。
また純粋な参謀と言う範疇に留まらず、政治的な方面への影響力も大きかったことから政治も高めの評価なんじゃ。この辺りが郭嘉や程昱らと評価を分ける部分じゃな。
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雑談ぢゃ
さて、賈詡の能力評価じゃな。
これは非常に分かり易いな。どの作品も知力、知謀がほぼ最高クラスと言うことだな。
統率と政治も高めな傾向にありますね。
政治は天舞さんがちと低いかのう。逆にコーエーテクモさんはだいたい知力が高い武将は政治も高くなるからのう。
そう言えばお主の評価は、丁度荀彧殿の知謀と政治をひっくり返したような評価だな。
基本的に同じグループに立伝されておる人物は評価も似た感じになるからのう。その中で多少の色付けがされる感じじゃよ。さて、今回はここまでじゃな。次もよろしく頼むぞい。
よし、それでは俺も帰るか、次もよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。