さて、今回は邴原の三回目じゃな。
今回からは曹操に仕えてから、能力評価まで行きたいのう。しかしやはり二回では終わらんかったのう。
さて、今回は邴原の三回目じゃな。
結局曹操以降は前回語れませんでしたね。
うむ、今回で何とか終わらせるぞい。それでは早速紹介と行こうかのう。
人物紹介
曹操の招聘
『邴原別伝』によると、曹操が司空になると邴原を召し出して、東閤祭酒に任命したんじゃ。その後曹操が北方へ単于を討伐し、帰途昌国で士大夫をもてなした時のことじゃ。
曹操は酒盛りの最中、皆来るであろうが来ないとすれば邴祭酒だけだろうか？と言うんじゃが、その瞬間、真っ先に邴原がやってくるんじゃよ。
曹操はびっくりするやら喜ぶやらで、履物を手にして立ち上がり、遠くまで赴いて邴原を出迎えて言ったんじゃな。
「賢者はまことに測りがたいものだ。わしは君は来ることがないだろうと思ったのに、はるか、自分の方からお越しくださり、本当に待望の気持ちをかなえてくれた。」
邴原が目通りを終えて出てきた後、遠征に参加していた士大夫の内、邴原を訪れた者が数百人もおったんじゃ。
曹操が何故そこまでして皆邴原に会おうとするのか荀彧に尋ねると
「この人は一代の優れた人物で、士人の精華です。公は礼を尽くして彼を待遇するがよろしいでしょう。」と答えるんじゃよ。
曹操もこれに答えて言うんじゃ。「もちろん、ワシのかねてからの気持ちだ。」
じゃがこれはちと持ち上げすぎじゃのう。さすがに曹操と荀彧を出汁に使ってまでだと創作クサさが見えてくるんじゃな。
曹操の息子、曹沖
邴原には娘がおったんじゃが、早くに亡くなったんじゃが、その時曹操の息子の曹沖も亡くなったんじゃ。曹操は合葬したいと望んだんじゃが、邴原は礼に外れているから、と言って断るんじゃよ。
その後丞相徴事に転任したんじゃ。
この頃崔琰は東曹掾であったが、文書を差し出して、邴原を推挙するんじゃよ。
「徴事の邴原と議郎の張範はいずれも身に備わる徳は純粋で麗しく、心映えと行いは忠実方正であります。
ー中略ー
龍の羽、鳳の翼とも言うべきで、国家の重宝でございます。引き立てて彼らを用いますれば、不仁の者は遠く去るでしょう。」
これにより涼茂に代わって五官将の長史となったが、病気がちのためか、門を閉じて引きこもり、公の場でなければ外出しなかった、とあるんじゃ。
そして曹操が呉を征伐した時、邴原は随行し、途中で亡くなった、と言うことじゃな。
曹丕との関係
これは『邴原別伝』の記述じゃが、曹丕が五官中郎将となった時じゃが、天下の人は彼に向けて慕いより、賓客が雲の如く集ったが、邴原だけは道義を守り、平常の態度を保持し、公のこと以外はむやみに行動しなかったんじゃ。
曹操はさりげなく邴原に質問するんじゃが、見事な受け答えをしたので、改めて五官長史に転任させ、曹丕を補佐させようとしたそうじゃな。上で五官将長史になったのにはこういう裏事情もあった、と言うことらしいのう。
さて、ある時曹丕が宴会を開き、少し意地悪な質問をしたんじゃ。
「主君と父、どちらも重病にかかっておる。丸薬が一粒あって、どちらかを助けることができる。どちらを助けるべきか。」
邴原「父です。（即答）」
儒教では元々忠より孝を重要視しておったんじゃ。じゃがだからと言って主君筋である曹丕に対して、迷わずに父のが大事だ、と即答してしまうんじゃよｗ
孔融に対してもそうじゃが、邴原の剛直さがよく表れた話じゃと思えるのう。
さて、そんなところで邴原の人物紹介はここまでじゃな、続けて能力評価と行くぞい。今回はワシ以外では天舞さんに出ておるぞい。意外にも三国志14にはおらんのじゃな。
能力評価
邴原は主に別伝の記述からのエピソードが多い。その内容は誇張表現も恐らくあると考えられるので、王脩と比べても極端に上がらない程度の評価にしておるんじゃ。その中でも劉政を救い、うまく公孫度を言いくるめてその家族を救ったあたりから知謀を高くしたんじゃ。。
政治家としても優秀だったとは思うんじゃが、どうも病気がちであまり公務ができんかったらしいので、知謀よりはやや抑えめじゃな。軍事面は実績がほとんどないので、ここは並の評価じゃな。
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雑談ぢゃ
さて、今回は邴原の能力評価じゃな。
天舞さんでは邴原の能力の知謀が低いですね。師匠は逆に知謀が一番高いですよ。
ワシの場合、知謀の高さは外交能力の高さにも関連付けておるからの。天舞さんは外交を高くすることで、結果的にワシと同じような評価になっているんじゃな。
師匠の方が政治が低いのは実務はあまりやっていなかった、と言うことでしょうか。
そうじゃな、実績があればもっと高くしておったが、実務をあまりやっておらんかったからのう。
それにしても結構有名武将と思いましたが、三国志14には出ていなかったんですね。
ワシも出ているものと思っておったからのう。ちと意外じゃったぞいｗ
それにしても孔融陣営は軍事が高い人物がいませんねえ。
うむ、この辺りは孔融の性格もあるんじゃろうな。さて、邴原の紹介はここまでじゃな。次からは新しい人物の紹介じゃな。
分かりました、次もよろしくお願いします。あ、それと人物索引も載せておきますね。気になる方がいたら下から引っ張ってくると良いですよ。
