さて、今回は高柔の次男である高誕の紹介じゃな。彼は父の高柔や弟の高光とはだいぶ性格の違うタイプの人物であったようじゃ。じゃが彼もまた優れた人物であったのは間違いないようなんじゃよ。
さて、今回は高誕の紹介じゃな。高柔の次男で少しクセの強い人物じゃな。
どうも、張郃だ。降誕は弟の高光を小さな節義を守ることにこだわる、小さな男として軽蔑していたのだったな。
高誕は放埓で決断力に富む性格だったから、余計に高光の生き方を受け入れられなかったのですかね。
まあ、考え方の違いで受け入れられない部分は誰しもあろうがな。とは言え高誕も実績を見ると十分に高い役職に就いている。
『晋諸侯賢』によると三州の刺史と太僕までなっておる、太僕は九卿の一つだからかなりのもんじゃな。
能力評価
さて、それでは各項目ごとに評価理由を見ていくとしようかのう。
軍事・統率・知謀・政治
魏志『高柔伝』の裴松之注『晋諸侯賢』を見ると、高柔の次男の高誕は三州の刺史を歴任し太僕になった、とあるんじゃよ。太僕は三品官で秩禄が中二千石で、これは高光の尚書令(三品官、秩禄は千石)と比較して秩禄では上になっておるんじゃな。
ふむ、並外れて放埓で、決断力に飛んでいる点から人間的魅力の高さを考慮して統率、更に刺史や太僕を歴任した実績から政治も高めの評価とした、と言うことか。
その一方で弟の高光の本質を見抜こうとせず軽蔑していたと言うことから、政治に比べると知謀はだいぶ抑えめの評価としたのですね。
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簡単解説
これまた結構評価が難しそうな結果となりましたね。
政治と知謀の格差は何となくわかるがな。これまでもクセの強い人物は知謀と政治どちらかが低めの評価となることが多かった。
放埓で決断力のある、と言う部分はも難しいですね。知謀は低くしてしまっていますし。
優れた決断力が例えば軍事面で生かされていれば、軍事が高くなるのだろうが、そういう役職ではないからな。
そうじゃな。高誕は兄と違い、軍事にはあまり関わっておらず、治世面で実績を残しておる。じゃが弟はタイプが違う、と言うことでどう差異を表すかでちょっと悩んだのは確かじゃな。
とは言え、弟の評価が出ている以上、違いを示す項目はもう限られておるからのう。それが今回の評価じゃな。さてそれでは高誕についてはこれで終わるとするかのう。
それでは俺も帰るとするか。次もまたよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。