三国志に釣られクマー

三国志に釣られクマー

三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

陸凱(りくがい) 字:敬風(198~269)その3

さて、今回も陸凱の紹介の続きじゃな。今回は彼が上奏した内容について簡単にまとめていくとしようかのう。

 

案内人 

くまの爺・・・三国志好きのタダの爺さん、もちろん某く〇モンとは何も関係ない(それ以上はいけない)。三国志好きが高じて史書に載っているほぼ全ての武将のDB化をしてやろうと大それたことをもくろむ。終わりの目途は・・・全く立っていない。

弟子・・・師匠の無茶な道楽に付き合わされる可哀そうな弟子。最近は張郃とのやり取りが多いせいか、無駄なツッコみは減っている模様。実は弟子と書いて「ていこ」と言う名前だったりする(師匠は最近思い出したようだ)。

張郃・・・くまの爺が一番好きな武将とお話ししたい、と謎の技術で召喚された可哀そうな人物。もっとも本人は現代生活を結構楽しんでいるよう。無理やり召喚されたためか、くまの爺の持ってる範囲の記憶しか残っておらず、ちょっと残念。 

四方山話 

さて、今回も陸凱の記事の続きを書いていくとしようかのう

今回、上奏についてまとめていくのだろうが、かなり長いぞ。 

そうじゃなあ、あれを全部書き出すと膨大な量になるからのう。

そんなにもテキストが多いのですか?

ざっくりとじゃが、多分文庫サイズで10ページ分ぐらいあるんじゃなかろうか。恐らく全部書こうと思ったら、それだけで数回に分けないといけなさそうなんじゃな。

良い感じにまとめてください。

うむ、それでは早速まとめていくとしようかのう。

人物紹介 

孫晧への上奏文

「臣の聞き及びますところ、遊道の君主は民衆を楽しませることを自らの楽しみとし、無道の君主は我が身を楽しませることを楽しみとするとのことです。民衆を楽しませる者は、その楽しみがいつまでも果てることはなく、我が身を楽しませる者は、本当の楽しみも得られぬままに亡ぶのでございます。

民衆こそは国家の根本であって、何よりも彼らの食料のことに気を配ってやり、彼らの生命を愛しんでやらねばなりません。

民衆が安らかであれば主君も安らかであり、民衆が楽しむ時主君も楽しむものでございます。(『陸凱伝』)

この辺りは君主としての基本的な姿勢を説いているものですね。 

この内容は諸葛亮劉禅に宛てた出師の表にも少し内容が似ているかもしれないな。君主を諫め、道を踏みはずさないよう教示している。

「近年来、ご主君の威厳は傑・紂のごとき輩のために傷つけられ、ご主君の聡明さは悪人たちのために曇らされ、ご主君のご恩恵は悪党たちのために下々に及んでおりません。

災禍もないのに民衆の生命は断たれ、大事業を起こした訳でもないのに、国家の財貨は尽き果て、無辜の者が罰せられ、手柄もない者が恩賞を受け、主君を誤らせたと言う過失故に、天も妖異を現して警告を与えております。

しかるに公卿たちはそれを気に留めることもなく、ひたすら主君のご機嫌を取って寵愛を求めんとし、民衆を苦しめて蓄財を図り、主君を不義の道に導き、淫猥な風俗に染まって政治教化を傷つけておるのでございます。

臣はこうした事態に密かに心を痛めております。」(『陸凱伝』)

この辺り、末期的な呉の状況が手に取るようにわかるな。 

主君に問題がないように言葉を選んで書いているのが伝わってくる文章ですね。

「ただ今隣国との関係は良好であり、四方の辺境地帯にも変事はございませんから、今こそ軍役を止めて兵士たちの力を養い、倉廩に物資を満たして、天の時運が我が国に有利になるのを待つべき時でございます。

しかるに天の御心をも驚かせ、万民たちに混乱を起こさせ、民衆たちを不安に陥れ、貴賤を問わず、嘆きの声をあげさせておられますのは、国家を保ち民衆を大切に養っていく道に沿わぬものです。(『陸凱伝』)

さて、ここはこれから先、呉の取るべき方策を示している訳だが、ここまでが序文で、ここから更に細かい記述となるが、その分量はここまでの記述の6~7倍程度だな。 

そんなにですか・・・確かに全文紹介とはいかないですね。

そうだな、この序文で基本的な言いたいことは述べているから、次は細かい内容を幾つかをピックアップ、更に別の逸話も、と言う流れで良いかな。 

うむ、張郃殿の言う通りで良いじゃろう。もうあと一回ぐらいは続くがもう少しお付き合いくだされ。。

 

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