三国志に釣られクマー

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三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

荀悦(じゅんえつ) 字:仲予(148~209)

さて、今回は荀悦じゃな。荀彧の従父兄に当たる人物じゃ。

世間的にはマイナーじゃが、彼もまたひとかどの人物のようじゃな。

さて、そんな彼の紹介を行うとしようかの。

 

さて、今回は荀彧の従父兄、荀悦じゃな。

彼は知らない方ですね。

そうじゃな、じゃがその実績はさすが荀氏一族と言う感じじゃな。早速紹介するぞい。

わかりました。よろしくお願いします。

人物紹介

荀悦と荀彧の関係

さて、荀悦じゃが、正確にいつ頃曹操に仕えだすようになったかは不明じゃ。じゃが曹操が鎮東将軍になった時に、将軍府に仕えた、とあるんじゃな。曹操が鎮東将軍になったのは193年なので、もしかしたら191年はまだ野に下っておったかもしれん。

まあ、そこは昔のワシは読み込みが甘かった(なぬ、今もじゃないかじゃと、あーあー何も聞こえんのう、空耳じゃったかw)と言うことで勘弁してくだされ。

さて、荀彧との関係じゃが、荀悦の父は荀倹と言い、荀彧の父荀緄の兄にあたる人物じゃな。荀悦は荀倹の末子と言うんじゃが、荀彧とは一回り以上も違うんじゃな。

荀彧も兄が4人はいることはわかっておるが、互いの父の年齢差はそこそこあったかもしれんのう。

ともあれ、荀悦を推挙したのは荀彧なのは確からしいのう。元々荀氏一族でも荀悦は目立たぬように暮らしておったらしく、誰も注目はしてなかったらしいんじゃが、唯一荀彧だけは彼を高く評価しておったようでの、さすがに見る目が並ではない、と言うことじゃな。

荀悦の評判

陳羣孔融とが汝・潁地方の人物について評議した時、陳羣は以下のように言ったんじゃ。

「荀文若(荀彧)、荀公達(荀攸)、荀休若(荀衍)、荀友若(荀諶)、荀仲予(荀悦)は、現代全く匹敵する者がいない。」

荀彧は前回やっておるから分かるじゃろう、ここでは他に荀彧の兄の荀諶も紹介しておるぞい。彼は袁紹陣営に属しておるんじゃよ。 

kumajisan.hatenablog.com

 

いずれも当代を代表する人物じゃったと言うことじゃろうな。

荀悦の実績

さて、荀悦の実績じゃが、当然何もやらずに先ほどのような評判は得られんじゃろう。張璠の『漢紀』によると、荀悦は心が清らかで俗心がなく、落ち着いた物静かな性格で著述を良くした、とあるんじゃよ。

そして建安初年(196年)、秘書監侍中となって詔を受け、『漢書』を刪定して『漢紀』三十篇を著したと言うんじゃよ。

漢書とは班固が著した前漢の歴史書のことを指しておるんじゃな。献帝漢書は文が多すぎると考え、そこでその刪定を荀悦に任せたんじゃよ。

この荀悦によって著された『漢紀』は、事柄に応じて善悪を判定したが、極めて筋道だっていて要領を得ていたので、この書物は広く世に行われた(配布された?)と言うことじゃな。さすがはその評判にたがわぬ賢才ぶりと言えるのではなかろうか。

ちなみに張璠の著しておる『漢紀』は後漢の方の歴史書をまとめたものじゃな。まあ、そうでなければ荀悦のことが書かれることはないじゃろうから、今更じゃな。

とは言え209年没と言うことじゃから、『漢紀』を著述後、それほど時間を経ぬ内に亡くなったと言うことかのう。前漢の歴史じゃから約二百年分じゃからな、大変な作業だったんじゃろうな。

さて、と言ったところで人物紹介はここまでじゃな、続いて能力評価と行くぞい。今回はワシと・・・天舞さんか、さすが正史をうたっているだけあるのう。

能力評価 

爺評価(Max.200)
   軍事   統率   知謀   政治 
 荀悦(20歳)  45 30 90 120
 ↓ ↓ ↓  ↓↓ ↓↓↓
 荀悦(45歳)  73 57 123 156

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荀悦は荀彧らと並び称されるぐらい当時名声が高かったのは確かじゃな。実績面では荀彧や荀攸には及ばないとしても様々な著述を残し、前漢の歴史をまとめ、その内容は非常に理に適っておった、と言うことから政治を高く評価し、また歴史書をまとめるだけの深い知識も持っておる、と言うことから知謀も高めとしておるぞい。

軍事面はさすがに何も記録が残っておらんから、さすがにこちらは大分控え目じゃな。

 

天舞~三国志正史~(Max.16)
   武勇   采配   策謀   政治   外交   人徳 
 荀悦  1 2 2 8 7 8

 

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雑談ぢゃ

さて、荀悦の能力評価じゃな。

マイナーとしても、師匠は結構評価高いですねえ。

そうじゃな、学者や歴史書をまとめる、と言う人物はやはり歴史を紡ぐという立派な業績と判断して、なるたけ評価してやりたいんじゃ。しかも私撰ではなく、献帝からの詔を受けての、じゃから非常に価値があると思うぞい。

師匠のとはわけが違う、と言うことですね。

ワシなんぞ比べるのもおこがましいのう。今の時代ですらワシなんぞよりはるかにきちんと読み込み、原文から翻訳して情報を整理しておる人もおるぐらいじゃからのう。比べるとしてもそう言う人の方がふさわしいじゃろうな。

でも人物紹介しているからこそ評価したくもなる、と言うのはありませんか。

それはあるじゃろうの。まあ身びいき・・とはちと違うかの。じゃがこう言うのは別に歴史や学者に限らず、なんだってそうじゃがの。

そう言えば先ほど陳羣が挙げた人達の内、まだ二人が紹介されていませんね。

うむ、まあその内の一人はすぐに出番がやってくるぞい。もう一人はもうしばらく先じゃな。

さて、今回は荀氏と言ってもあまり知らん人物じゃったがどうじゃったかのう。また次もよろしく頼むぞい。

良ければ次も見てくださいね、それではまたです。