さて、今回は荀衍じゃな。荀彧の兄の一人じゃな。
彼も荀悦同様、結構マイナーだと思うんじゃが、やはり彼も優れた人物のようなんじゃよ。それではさっそく彼の紹介を行うとしようかの。
さて、今回は荀彧の兄の荀衍じゃな。彼のことも知らんじゃろう？
詳しいことは知らないです。でも荀一族ですし、前回の荀悦の紹介時にも名前が挙がっていましたよね。
うむ、彼も史書における出番は多くないが、その中できっちり仕事をしておるんじゃ。それでは紹介していくぞい。
わかりました。よろしくお願いします。
人物紹介
荀衍と荀彧の関係
さて、荀衍じゃが、彼は荀彧の3番目の兄と言うことじゃな。ちなみに荀諶は4番目の兄じゃから、荀諶は荀彧のすぐ上の兄、と言うことじゃな。彼もまたいつごろから曹操に仕えるようになったのか、正確な時期は不明なんじゃ。
じゃがまあせっかく優秀な人物じゃし、彼は別に荀彧が推薦した訳でもなく、自然と曹操配下に収まっておったようなんじゃ。荀彧や荀諶の兄でもあるし、年齢的には荀彧達と同時期に仕官しておっても何もおかしくない、と言う判断でここに入れておいたんじゃよ。
同時期に陳羣と孔融の間で、汝・潁地方の人物について評議した時に荀彧らと一緒に名を上げられた人物の一人じゃ。その辺りは荀悦の方に記載しておるぞい。
荀衍の仕事ぶり
さて、荀衍じゃが、彼は曹操の下で監軍校尉となっていたんじゃ。鄴が陥落した後は、その地の守備を任され、河北の政治・軍事を取り仕切ったとあるんじゃな。
同じことは魏种の方にも記載があるが、あれはまだ袁紹が健在で官渡の戦い以前のものなので、この4、5年の間に支配領域が大きく広がり、各々の役割も変化していったんじゃろうな。
さて、鄴の守備を任された荀衍じゃが、曹操が袁尚を討伐に幽州方面に遠征しておる間、ちょっとした事件が起きそうになったんじゃ。以前并州方面で曹操を苦しめ、一度は曹操に降伏した高幹（袁紹の甥）がこっそりと軍兵を派遣して鄴を襲撃しようと図っておったんじゃよ。
高幹は袁一族の子供世代の中では軍事能力も高く、頭も切れるなかなか厄介な奴らしきことが史書に書かれており、ワシの中でもかなり評価の高い人物だったんじゃよ。じゃが荀衍はその謀反計画を先に察知し、ことごとく彼らを誅殺したんじゃよ。これによって袁一族の有力者をまた一人屠り、曹操は河北の覇権を確立していくことに成功するんじゃな。
荀衍はこの功績により、列侯に封じられたと言うことなんじゃ。
どちらかと言うと文治方面で名を残すことの多い荀一族じゃが、彼は軍事面で成果を残した、ちと珍しいタイプの人物なんじゃよ。
さて、と言ったところで、人物評価は終わりじゃな。続けて能力評価と行くぞい。今回もワシと天舞さんじゃ、天舞さんは正史とうたっているだけあって、こういうキャラは取りこぼさんのう。
能力評価
荀衍は鄴の守りを任され、その中で実績として高幹をうまく誅滅することに成功しておる。これは首都圏の警察権及び自衛権を持っているような感じかのう。このことから統率と知謀は高めじゃな。
政治的な面での業績は見当たらんが荀衍は荀彧らと並び称される人物、と言うことで基本となる設定が高めじゃな、とは言えそれだけじゃと政治はやや控え目じゃな。自営などの統治を政治能力と見るか、ワシは統率の方で評価しておるぞい。
曹操陣営で全能力が100を超えるのは二人目じゃな。武官、文官に偏っている人物が多い中、どんな場面にも投入できる彼の存在は非常に貴重と言えるじゃろう。
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雑談ぢゃ
さて、荀衍の能力評価じゃな。マイナーじゃが優秀なのはわかったじゃろうか。
そうですね。高幹の評価を見せてもらっていないので、何とも言えない部分はありますが、師匠は高幹の評価も高いんですよね？
そうじゃな、ワシの中では魏蜀の五将軍の中に入っても、そう見劣りしないぐらいの評価はしておるのう。
はー、そうなると相当ですね。そして荀衍の評価も高くなると言うことですね。確かに師匠だけでなく、天舞さんのも能力結構高いですよね。
うむ、天舞さんは政治が高くなっておるが、これは鄴の統治能力を政治面で評価しておる、と言うことじゃろうの。ワシは校尉と言う武官だったことから、軍を率いる統率の方で評価した、と言うことじゃな。
どちらにしても優秀である、と言うことは間違いないと言うことですね。
そうじゃな、さて、荀衍の人物像は如何じゃったかな。楽しんでいただけたら幸いじゃわい。マイナーじゃが優秀という人物はまだまだおるでのう。たまにこう言う人物を引き当てるのも人物紹介の楽しいところじゃな。
良ければ次もご覧ください、それではまたです。
