さて、今回は李通の2回目じゃな。今回は武勇伝以外のエピソードと、能力評価について見ていくとしようかのう。
さて、今回は李通の紹介2回目じゃな。
どうも、張郃だ。李通殿は裏表のないまっすぐな武人だからな。文聘殿と比べて能力がどの程度となるかな。
文聘さんとは同じグループでまとめられているのですね。
そうじゃな、彼の能力も出ることで、大体魏呉蜀を代表とする将達の評価がどんなものかわかってくるのではなかろうか。それでは見ていくとしようかのう。
人物紹介
趙𠑊との友誼
時は李通が曹操に下ったことのことじゃ。
李通の活躍により、曹操は李通を陽安郡の都尉(太守代行)に任じるんじゃが、この時期ちょっとした事件が起きるんじゃよ。
李通の妻の伯父が法を犯し、陽安郡下の朗陵県の県長であった趙𠑊が伯父を逮捕し、死刑に処したんじゃ。
この当時、折衝の献言は牧守(州牧と郡太守)が握っておったんじゃよ。なので陽安郡太守(代行)であった李通にはこの処刑を止めることもできたんじゃ。
李通の妻子たちは号泣して、伯父の命乞いをするんじゃ。じゃが李通は以下のように言って拒否するんじゃよ。
「現在、曹公と力を合わせているのだ。道義から言って、私を以て公を廃せない。」
そして逆に法を遵守して迎合しない人物であることを理解した李通は、逆に趙𠑊と親交を結ぶようになるんじゃよ。
この辺り李通殿の一本気で、道理を曲げない信念を感じさせるな。
袁紹からの誘い
時代は官渡の時の話じゃ。李通のいた陽安の地は曹操の光背を突けることから、袁紹と劉表共に誘いの手が伸びてくるんじゃよ。
じゃが当然李通はこれを拒絶する。
李通の親戚や配下は涙を流して言うんじゃよ。
「今、孤立し危険な状況の中で一人守備をしており、強力な援助もありません。
滅亡はたちまちの内に訪れましょう。早く袁紹に従うのがよろしいと存じます。」
じゃが、李通は剣の柄に手をかけて彼らを叱りつけたんじゃ。
「曹公は賢明な方で、必ず天下を平定される。袁紹は強力で威勢は良いが、任命使用がでたらめじゃ。最期は曹公に捕らえられるばかりだぞ。
わしは死んでも裏切らぬ。」
即座に袁紹の使者を斬り、袁紹からの官印と綬(ひも)を曹操に送り届けたんじゃよ。
李通殿らしいまっすぐな考え方と行動だな。
趙𠑊の助け
じゃが、この時丁度他の郡にも袁紹の誘いの手は伸びており、多くがそれに従うようになったんじゃよ。
これに対して李通は危機感を抱き、陽安郡内の各戸の税の取り立てを進めようとしたんじゃ。ここで先の趙𠑊が諫めるんじゃよ。
「現在天下はまだ安定を見ず、諸郡はいずれも反逆をしております。お味方としてなついているものに対して、更に税を取り立てるとなると、小人は混乱を願い、遺恨を持たずにおれましょうや。
それに遠近を問わず厄介ごとが多いのが現状です。十分気を配らなければいけません。」
これに対し李通は次のように応えるんじゃ。
「曹公が袁紹と対峙すること、甚だ厳しいものがある。もし綿や絹を取り立てて送らなければ、情勢を注目している者どもは、我々が日和見的態度を取り、形成のはっきりするのを待っているのだと受け取るに違いない。」
どちらの言い分にも一理あるが、趙𠑊殿はそこからすぐに打開策を提案してくるのだからさすがだ。
趙𠑊は陽安郡の状況を荀彧に説明し、税を免除してもらうよう嘆願するんじゃ。そしてその話を聞いた曹操が公的に認めたことで、陽安郡の情勢は落ち着くんじゃよ。
李通殿は生真面目で一本気な性格じゃが、それ故融通が利かない部分もある。そこを趙𠑊殿は上手く助けてあげている状態じゃな。
さて、色々と活躍を見せた李通じゃが、209年江陵にて曹仁を救出した後、病にかかり、亡くなってしまうんじゃ
まだこれから、と言う若さであったんじゃが、残念じゃな。さて李通の人物紹介は終わりじゃな。続けて能力評価と行こうかの。彼はもちろん全作品に登場じゃな。
能力評価
李通も魏を代表する武将の一人として郡境を守り、更に関羽・劉備・周瑜の陣を突破すると言う離れ業を見せていることから、軍事はトップクラスの評価じゃ。
また太守としても法に厳格で趙𠑊を高く評価する等、政治的にも見るべき部分はあると思うんじゃ。ただ、ちょっと融通が利かない部分を考慮して多少抑え目としたんじゃよ。
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雑談ぢゃ
さて、李通の能力評価じゃな。
ふむ、お主と天舞三国志はかなり武勇面の評価が高いな。鄭問三国志もかなり高い。さすがに武勇第一と称されただけのことはある。
それに比べると三国志14はかなりマイルドに、全体的にそこそこの評価になっているんですね。
史書を見るともうちょっと武力が高くても・・・とは思うが、まあ魏の武将らしい能力値だな。
個人的に魏は一部を除けば全体的に低すぎるのが不満だな。
まあその辺りはワシが細々と宣伝していくので堪えてくだされ。さて、李通についての評価はここまでじゃが如何だったであろうか。良ければ次もよろしく頼むぞい。
よし、それでは俺も帰るか、次もよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もよろしくお願いします。他の人物に興味ある方は、下の索引からご覧くださいね。