三国志に釣られクマー

三国志に釣られクマー

三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

曹幹(そうかん) 字:不明(216?~261)

さて、今回は魏の皇族の一人である曹幹の紹介じゃな。曹操の子であり、曹丕とは母違いの弟にある人物であるが、あることにより非常に縁のある人物となったようなんじゃよ。

 

案内人 

くまの爺・・・三国志好きのタダの爺さん、もちろん某く〇モンとは何も関係ない(それ以上はいけない)。三国志好きが高じて史書に載っているほぼ全ての武将のDB化をしてやろうと大それたことをもくろむ。終わりの目途は・・・全く立っていない。

弟子・・・師匠の無茶な道楽に付き合わされる可哀そうな弟子。最近は張郃とのやり取りが多いせいか、無駄なツッコみは減っている模様。実は弟子と書いて「ていこ」と言う名前だったりする(師匠は最近思い出したようだ)。

張郃・・・くまの爺が一番好きな武将とお話ししたい、と謎の技術で召喚された可哀そうな人物。もっとも本人は現代生活を結構楽しんでいるよう。無理やり召喚されたためか、くまの爺の持ってる範囲の記憶しか残っておらず、ちょっと残念。 

四方山話 

さて、今回は曹幹の紹介じゃな。と言っても弟子の方は全然わからんじゃろう。

演義にも出てきていない人物ですよね。確かに分かりませんねえ

魏志『趙王幹伝』の裴松之注『魏略』によると、曹丞相が亡くなる時(221年)「この子は三歳の時に母を亡くし、五歳で父を失うことになる。だからお前に頼むぞ。」と文帝に曹幹のことを託しているな。 

丁度この時曹丕と曹幹は30歳違いじゃから、親子ほどに違うんじゃよ。小さい頃、曹幹は曹丕のことを「お父さん」と呼び、曹丕は「わしはお前の兄なのだぞ。」と言いつつ、父のない彼のことを憐れんで、彼のためにいつも涙を流した、とあるんじゃよ。

ちょっと意外ですね、世間一般の話ですと、曹丕ってもっと冷血漢の印象があるんですが

それは・・・多分違うと思うぞ。文帝殿は弟の曹植殿に対しても気を遣うことがあったし、悪いように書かれ過ぎていると思う・・・まあ、自分の記憶が残っていないのがもどかしいがな。 

まあ、曹丕に関しては、彼の紹介の所でいろいろ見ていくとしようかのう。今回は曹幹のことについて見ていくとしようかのう。

能力評価 

爺評価(Max.200)
   軍事   統率   知謀   政治 
 曹幹(20歳)  45 65 55 30
 ↓ ↓ ↓ 
 曹幹(45歳)  73 95 84 57

 

さて、それでは各項目について見ていくとしようかのう。

軍事・統率・知謀

軍事、統率、知謀に関しては特筆すべきことはないんじゃが、彼は本伝によると215年に高平亭侯に取りたてられた、とあるんじゃよ。

あれ、『魏略』によると216年の生まれと言うことになりますから、215年にいきなり亭侯に取り立てられるのって変じゃないですか? 

うむ、これについては自分なりに調べてみたんじゃが、曹操の息子について、前後に列侯になった人物を見るとほとんどが県侯または郷侯になっておるんじゃ。じゃが一人だけ亭侯がおったんじゃが、楽陵王曹茂と言う人物じゃ。そして彼は傲慢で強情な性格であったため、曹操に嫌われておったようなんじゃな。

その曹茂と同格の扱い、と言うことは曹幹も嫌われて・・・いませんよね。生まれた前後だから、と言うことだからなのでしょうか? 

その考えで良いのではないかな。彼自身は曹丞相、文帝、明帝いずれにも目をかけられ、気を遣われていた。なるほど、統率が高い評価なのもその辺りを加味している、と言うことか。 

政治

さて、そんな曹幹じゃが、実は明帝の時代にちょっとしたことをやらかしているんじゃよ。234年、曹纂・王喬らが、九族の集う時節、と言うことで王家(曹幹)に集まったが、実は時期が外れており、禁令に違反している、と言うことで、所管の役人が上奏してきたんじゃよ。

そんな状況でも明帝は曹幹を気遣い、玉璽を押した詔書を賜り、彼を戒めるにとどめて、罪を許すんじゃよ。

結構考えなしに行動してしまう方だったのでしょうか。 

そこまでは分からんが、その辺りが今回の政治の評価に出ているようだな。 

 

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簡単解説

他の作品には出ていないのですね。

ちょっと変わったエピソードの持ち主だからな、どれかに出ているかも、と思ったがさすがに演義にも出てきていないようでは難しいか。  

でも小さい頃のエピソードとかを見るに、守ってあげたくなるような人だったのかもしれませんね。234年の話も恐らく悪気があってやったことではないでしょうし。

素直な人物だったのであろう。だから何かあってもかばい、罪を許すような感じになっていたのではないかな。

上で張郃殿が少し触れておったが、純朴そうな面を、魅力として統率に加味したのは確かじゃな。

さて、今日のところはここまでじゃな。次も良ければご覧くだされい。

よし、それでは自分も一旦帰るとするか。  

張郃さん、今日はお疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。