三国志に釣られクマー

三国志に釣られクマー

三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

陸禕(りくい) 字:不明(?~?)

さて、今回から紹介するのは呉の名族陸氏じゃな。陸遜陸抗等の非常に興味深い人物達が出てくるじゃろう。まず最初は陸禕の紹介じゃな。彼は陸凱の息子で、陸遜から見るとちょうど孫の世代に当たる人物じゃな。

 

案内人 

くまの爺・・・三国志好きのタダの爺さん、もちろん某く〇モンとは何も関係ない(それ以上はいけない)。三国志好きが高じて史書に載っているほぼ全ての武将のDB化をしてやろうと大それたことをもくろむ。終わりの目途は・・・全く立っていない。

弟子・・・師匠の無茶な道楽に付き合わされる可哀そうな弟子。最近は張郃とのやり取りが多いせいか、無駄なツッコみは減っている模様。実は弟子と書いて「ていこ」と言う名前だったりする(師匠は最近思い出したようだ)。

張郃・・・くまの爺が一番好きな武将とお話ししたい、と謎の技術で召喚された可哀そうな人物。もっとも本人は現代生活を結構楽しんでいるよう。無理やり召喚されたためか、くまの爺の持ってる範囲の記憶しか残っておらず、ちょっと残念。 

四方山話 

さて、今回は陸禕の紹介じゃな。彼はあの陸遜らと同族で世代的には陸遜の孫の世代の人物じゃな。

陸遜は陸康の子世代の人物ですから、陸康から見ると曾孫の世代と言うことですね。

陸禕の父の陸凱は陸遜陸抗ほどの知名度はないかもしれんが、斜陽となった後期の呉を代表する武将であり政治家だ。陸禕もその遺風を継いでいたようだな。 

うむ、それでは早速陸禕について見ていくとしようかのう。

能力評価 

爺評価(Max.200)
   軍事   統率   知謀   政治 
 陸禕(20歳)  85 95 90 75
 ↓ ↓ ↓  ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓
 陸禕(45歳)  117 128 123 106

 

さて、それでは各項目について見ていくとしようかのう。

軍事・統率・知謀・政治

陸禕に関しては陸凱伝のところに興味深い記述があるんじゃよ。

息子の陸禕は、元々黄門侍郎であったが、地方に出て兵士を預かり、偏将軍に任じられた。陸凱が死去した後、陸禕は中央に戻って、太子中庶子となった。

国史であった華覈が上表をし、陸禕を重く任用すべきだと推薦して次のように言った。

「陸禕はその天与の資質が剛直であり、くじけることのない実行力を備え、人々を率いていく才能は魯粛だとて彼に勝るものではございません。

ご召還の命を受けて長江を下ることになりました時にも、まっすぐ都に戻り、武昌を通っても、いささかもそこでぐずぐずすることもなく、兵器や軍糧は、これっぽっちも私することがございませんでした。

戦陣にあっては果敢であり、財貨に対しては節度を備えておるのでございます。夏口の地は敵方の攻撃の集中してくる場所であって、名将を選んでこの地の守りに当たらせねばなりません。

臣がひそかに思いみまするに、陸禕以上の適任者はございません。」(『陸凱伝』)

末期の呉の中で、ここまでの評価を得ていた人物もそう相違ないのではなかろうか。また、彼にはある陰謀に関して、興味深い逸話も見られるな。

宝鼎元年(266年)の十二月、陸凱は大司馬の丁奉御史大夫の丁固と謀り、孫晧が廟に詣でる時を捕えて、孫晧を廃して孫休の息子を帝位につけようと企てた。

この当時、左将軍の留平が兵を率いて、孫晧の儀仗の先導の任に当たっていたところから、ひそかにこの計画を留平に伝えた。留平は一味に加わることを拒絶したが、伝え聞いたことは人には漏らさぬと誓言をした。(『陸凱伝』)

元々宗廟に参詣する時には、適当な者を選んで大将軍の任を兼ねさせ、三千の兵を率いて護衛に当たることになっていた。陸凱はこの護衛の兵で以て事を起こそうと考え、選曹に命じて丁奉をその任に当てるように上申させた。

孫晧たまたまこの上申が気に入らず、「別の者を選ぶように。」と言った。

~中略~

(留平の任用が決まると)陸凱はその息子の陸禕に命じて、留平に孫晧廃位の謀りごとのことを伝えさせようとした。留平は平素から丁奉と仲が悪く、陸禕がまだ陸凱から伝えるようにと言われたことづけを口に出さぬ先に、留平から陸禕に

「聞けば野猪が丁奉の軍営に入り込んだそうだが、これは不吉なことが起こる知らせだ。」

と言って、嬉しそうな顔をした。陸禕はこうした様子を見て、謀りごとの事は口に出さぬまま戻り、詳しく陸凱にその事情を申し述べた。そのために計画は立ち消えとなった。(『陸凱伝』裴注『呉録』)

これは陸禕のナイス判断であった、と言うことですよね 

留平と丁奉が仲が悪い以上、彼と謀を共にすることはできなかったであったろうし、留平から情報が漏れたかもしれないからな。 

 

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簡単解説

師匠の評価は華覈の評価を表したような能力と言うことですね。

実績は少ないが、評判は陸抗の跡を継げるだけのものがあったと思えるのは確かだ。惜しむらくは父の陸凱が孫晧と折り合いが悪く、陸凱死亡後に一族はへき地へ追いやられてしまったようだがな。  

その辺りの逆境をうまく乗り超えることができれば、もっと高い評価となったんじゃが、残念じゃのう。さて、陸禕の紹介はここまでじゃな。

よし、それでは今日のところは帰るとするか。  

張郃さん、今日はお疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。