今回は魁頭と言う人物の紹介じゃな。彼はここでも何度か名前を挙げておる、あの檀石槐の一族に当たる人物なんじゃ。じゃが彼はその後様々な苦労を背負うこととなったようじゃな。
さて、今回は魁頭の紹介じゃな。実は児禅よりも先に紹介しないといけなかったんじゃが、うっかり漏らしてしまっていたんじゃよ。申し訳ないのう。
どうも、張郃だ。名前順であれば確かに児禅より先になるのだな。さて、今回の魁頭だが、彼は檀石槐の一族に当たる人物だ。だが不遇の生涯であったようだな。
そう言えば以前紹介した槐頭とは別の人物として扱っていたのでしたね。槐頭の紹介の所で魁頭は子・孫の世代と書いていますね。
そうだな。檀石槐が亡くなった後、檀石槐の息子の和連と言う人物が後を継いだが、魁頭は和連の兄の子らしいのだ。
色々あったが和連は結局若くして亡くなってしまったようなんじゃ。すると彼の息子はまだ幼かったため、魁頭が代わって一族を率いることとなったんじゃ、じゃが・・・。
何となく察してしまいました。その幼かった和連の息子が成長したら、跡目争いをしたのではありませんか。
察しが良いな。元々和連に父ほどの実力がなかったため弱体化していたが、彼らが争ったことで更に部下が離散し、勢力が縮小されてしまったのだ。
そして魁頭が亡くなり、弟の歩度根が後を継いだ時代に、軻比能が勢力を伸ばすようになった、と言う訳じゃな。
能力評価
さて、それでは各項目ごとに評価理由を見ていくとしようかのう。
軍事・統率・知謀・政治
魏志『鮮卑伝』によると、上に書いている通り、和連が亡くなった際、和連の息子が幼かったことから、兄の子の魁頭が代わって立ったが、和連の息子が成長すると跡目争いを行い、部下が離反することとなったんじゃよ。
なるほど、他の大人より統率が低めなのは、争いにより部下の離反を招いているためだな。
更に下のことを考えずに争ったため、政治も抑えめとしたのですね。
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簡単解説
跡目争いからの勢力を弱体化させるのは、古今東西問わずですね。
そうだな、袁家も結局それで家を滅ぼしている、そう考えると劉表の方がまだマシだったと言えるかもしれないな。
そうですね。それにしても異民族は強力な指導者がいないと、すぐ分裂する、と言う印象が強いですね。
まあ後の時代の元とかの蒙古族もそうだからな。結局代を経ると国が分裂し、最終的には滅んでしまった。
そうじゃな、最盛期はユーラシアほぼ全土にまで支配領域を広げておったんじゃがな。彼等も権力争いで分裂をしていったからのう。さて、そんなところで今日は終いとしておくとするかのう。
それでは俺も帰るとしよう。次もまたよろしく頼む。
張郃さん、お疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。