さて、今回夏侯淵の六男、夏侯恵の紹介じゃな。彼も三十七歳と、比較的若くして亡くなった人物なんじゃが、没年ははっきりとしないんじゃよ。
さて、今回は夏侯恵の紹介じゃな。彼もまた優れた人物であったことが、記録から伺えるんじゃ。
彼はどちらかと言うと文才が目立った人物だな。
父親とはだいぶイメージが違ってきますね。と言うか夏侯淵の息子はみんな優秀そうですね?
夏侯淵殿も別にせっかちなところがある、と言うだけで無学と言う訳ではないからな。
確かに関中にいた頃には優れた判断で敵を撃滅していますものね。
さて、それでは夏侯恵について見ていくとしようかのう。
能力評価
さて、それでは各項目について見ていくとしようかのう。
政治
魏志『夏侯淵伝』の裴松之注『文章叙録』によると、彼もまた幼いころから才能と学問によって称賛され、奏議(上奏文の一種)を書くのに優れていたんじゃよ。
魏志『劉劭伝』には、魏国内で優れた人物を求める詔勅が下った際に、夏侯恵が劉劭を推薦した上奏文が載っているので、簡潔にまとめてみようかのう。
「謹んで常侍の劉劭を観察しますに、忠節深く思慮篤実で、多方面にわたる才能を具えており、およそ複雑多岐なその能力は、広く深い源流を持っております。そのため、大小様々な才能を持つ人たちは、皆自分と共通の能力のみを取り上げております。それ故、
・誠実の士は彼の穏和で公正な人柄に心服し
・清潔で物静かな人物は彼の深謀にして謙虚な人柄を慕い
・文学の士は彼の論理展開の精密さに感心し
・法律の士は彼の細かい条文に対する精確な知識に目を見張り
・思策の士は彼の深くて確固とした思考に共感を寄せ
・文章の士は彼の著した論議や筆の運びを愛し
・制度の専門家は歴史的変遷の概略をつかみ根本に明らかな彼の識見を尊重し
・策謀の士は彼の聡明な思考が微細なものまで見通していることを称賛しているのです。~中略~
かくのごとき人物は、機密のことを補佐し、お側近く仕えて意見を言上するのにふさわしく、お国のご政道と共に栄えるべき人物でして、世間にざらにある人間ではないと考えます。」
本人が聞いていたら耳が浮きそうになるぐらいの美辞麗句だが、それを言葉を変えて称賛した文言を作成できると言うのが、夏侯恵の才能と言うことだな。才知が実務面に生かされていることから、政治能力を高くした、と言うことだな。
軍事・統率・知謀
そんな夏侯恵じゃが、魏志『夏侯淵伝』の裴松之注『文章叙録』によると、彼は鍾毓としばしば議論を戦わせたが、多くの場合は夏侯恵の意見が採用された、とあり、燕の相、楽安の太守と転任し、三十七歳で亡くなった、とあるのみなんじゃ。
上奏関係の記録以外はほとんど何も残っていないのですね。
だから政治以外は3項目とも標準程度の評価になっている、と言うことだな。
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簡単解説
師匠と天舞三国志は少し近いですね。政治に比べると知略面がそこまででもない所とかが共通ですね。
単に頭が良いだけでないことを示す逸話があれば、知謀ももう少し高い評価にできただろうがな。
三国志14は典型的な中堅武将的な評価になっていますね。。
武力と統率、知力と政治が大体同じぐらいに高くなるのがKOEIテクモ三国志の特色でもあるからな。実際に頭が良かったのは確かだから、これはこれでありと思うがな。
そうじゃな。自分の場合は上の2セットを同じように高くすると、これだけ多数いる人物たちの特色を付け難くなると言うのもあるからのう。一芸を評価するようにと言うのが多数の人物を評価する際には必要なんじゃ。さて、今日はこれで終わりじゃな。次もよろしく頼むぞい。
よし、それでは俺も帰るとするか。
張郃さん、今日はお疲れさまでした。次もまたよろしくお願いしますね。