三国志に釣られクマー

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三国志好きの三国志好きによる三国志好きのための何か

劉岱(りゅうたい) 字:公山(?~192)

さて、今回から新しい勢力、兗州刺史、劉岱の勢力じゃな。

劉岱は劉繇の兄で、字を公山と言うんじゃよ。

生年ははっきりしないが、没年は192年じゃな。劉岱は血統を遡ると前漢の高祖に繋がる血筋のようじゃな。

 

さて、今回は劉岱じゃな。なかなかの人物だったんじゃが、最後が残念だったのう。

私はあまり知らないですが、皇族の一員なんですね?

そうじゃな、とは言え前漢の方の皇族じゃから、後漢の皇族との血縁は結構薄いのう。

同じ劉氏でもその辺りは違うんですね。

うむ、基本的に後漢では前漢の皇族が高位に登るには、本人の実力が必要じゃからな。それでは人物紹介と行くぞい。

人物紹介

劉岱の血縁関係

さて、劉岱についてじゃが、上でも書いておるが彼は弟がおるんじゃ。劉繇と聞けば、三国志にちょっと触れたことある人物ならすぐにピンと来るじゃろう。

あの孫策に打ち破られた揚州刺史だった劉繇じゃよ。とは言え二人とも演義のイメージで終わって良い人物ではないと思うんじゃ。

『続漢書』によると、二人の伯父に劉寵と言う人物がおるんじゃが、彼は太尉等三公に四回もなった人物なんじゃよ。また二人の父も山陽太守になっており、二人も優れた才能の持ち主だったと言うんじゃよ。

陶丘洪と言う人物がいるんじゃ。彼は孔融辺りと並んで天下に名を知られていたんじゃが、彼は刺史に劉岱と劉繇二人とも茂才に推挙するように進言したんじゃ。

刺史は二人とも推挙するのは、彼らに肩入れをしているように見え、公平さを欠くと見られるのではないか、と懸念するんじゃが、陶丘洪は以下のように言うんじゃ。

「この二人を抜擢し用いるのは二龍を御して長途を行き、騏驥(名馬)を馳せて千里を行くことになるでしょう。」

兗州刺史として

その後、劉岱は兗州刺史になるが、彼は反董卓連合軍に参加し、酸棗に駐屯したんじゃ。じゃが諸将の折り合いは悪かったようじゃな。劉岱も橋瑁と仲が悪く、後に橋瑁を殺害したんじゃ。結構気性は激しかったんじゃろうな。

この頃、劉岱は公孫瓚袁紹、両者と手を結んでおったんじゃ。袁紹は妻子を劉岱のところに住まわせ、公孫瓚は従事の范方に騎兵を率いさせ劉岱を助けていたんじゃ。じゃがお分かりのように袁紹公孫瓚は後に仲たがいをするんじゃよ。

公孫瓚は使者を派遣して劉岱を説得し、袁紹の妻子を引き渡させ、袁紹と手を切らせようとしたんじゃ。その一方で范方に「もし劉岱が袁紹の家族をよこさないならば、騎兵を引き連れて帰還せよ。わしは袁紹を平定すれば次は劉岱に出兵するであろう。」

劉岱はこの要求に悩むんじゃよ。連日議論するが結論は出なかった。そこで別駕の王彧が以下のように進言するんじゃ。

「程昱は策謀を持っており、良く大事を定めます。」

そこで程昱を召し出して、この件について相談すると程昱はずばっと以下のように言うんじゃ。

袁紹と言う近きを捨て、公孫瓚と言う遠きを助けるのは論外です。そもそも公孫瓚袁紹の敵ではありません。今、一時的に袁紹を打ち崩したとは言え、結局は袁紹に捕らえられることとなるでしょう。

それに一時的な動きにつられて将来の計画を考慮されなければ、将軍は結局失敗しますぞ。」

劉岱はこの程昱の進言をもっともと思い、彼の意見に従ったんじゃ。そして劉岱は程昱を騎都尉とするよう上申したんじゃが、程昱は病気を理由に辞退したんじゃ。

ちなみに范方は結局騎兵を引き連れて帰還するんじゃが、公孫瓚の下に到着しない内に公孫瓚界橋の戦いで大敗するんじゃよ。

青州黄巾賊の侵攻

その後兗州に、青州黄巾賊が侵入してきたんじゃ。任城国の相の鄭遂は殺害され、彼らは東平に侵入したんじゃ。

劉岱はこれを攻撃しようと考えるんじゃが、鮑信はこれを諫めるんじゃな。

「今、賊の軍勢は百万、人民は皆恐れおののき、士卒は戦闘意欲をなくしており、相手に敵いません。賊の軍勢を観察すると、秩序もなく仲間同士が雑然と連なり、軍には輜重もなく、ただ略奪によって糧を得ているだけです。今は軍士たちの力を蓄え、まず守りを固めるのがよろしいかと存じます。やつらは戦いたくても戦えず、攻撃してもまたうまくいかず、なりゆきからいって離散するに違いありません。その後で精鋭を選び、要害の地を占拠し、やつらを攻撃すれば破ることができるでしょう。」

的確な情報処理と対処法だったんじゃが、劉岱はその進言に従わず、黄巾賊を攻撃し、戦闘に敗れて殺害されてしまうんじゃよ。残念な話じゃな。

さて、劉岱の紹介はここまでじゃな。続いて能力評価を行うぞい。今回は全作品に出ておるぞい。

能力評価 

爺評価(Max.200)
   軍事   統率   知謀   政治 
 劉岱(20歳)  100 65 45 70
 ↓ ↓ ↓  ↓↓ ↓↓
 劉岱(45歳)  134 95 73 101

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劉岱は激しい気性の持ち主であるが、結構優秀だったのは間違いないようじゃな。気性と橋瑁を破り殺害した点から、ワシは軍事面を高めに評価したんじゃよ。

その一方で袁紹公孫瓚との関係に苦慮した辺りから、知謀はやや抑えめの評価としておいたんじゃ。刺史としては青州黄巾賊の侵攻まで、問題なく務めていたと思われるので、政治はまずまずの評価じゃな。

 

三国志14(Max.100)
   統率   武力   知力   政治   魅力 
 劉岱  53 65 34 54 42

 

天舞~三国志正史~(Max.16)
   武勇   采配   策謀   政治   外交   人徳 
 劉岱  1 3 3 8 8 9

 

鄭問三國志(Max.30)
   武勇   統率   知謀   政治   健康 
 劉岱  11 9 8 3 12

 

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雑談ぢゃ

さて、劉岱の能力評価じゃな。

陶丘洪の評価によると優れた人物だったのですね。師匠は軍事能力を評価しているんですね。

まあ、陶丘洪の評価でどこが評価ポイントか、と考えた結果じゃな。天舞さんは政治側の評価じゃな。三国志14はワシと少し近い評価じゃな。

鄭問さんのはちょっと評価が低いですね。

うむ、これはもしかするともう一人の劉岱かもしれんのう。

劉岱って人物はもう一人いるんですか?

曹操の配下で同姓同名の人物がいるんじゃ。しかも字まで同じらしいんじゃよ。

はー、そんなこともあるんですね。

なかなか珍しい話じゃな。同姓同名は他にもいるが、字も同じとなるとなかなかおらんじゃろうな。しかし、彼が黄巾賊との戦いで亡くなってなかったら、曹操はどうなってたじゃろうな。

こはちょっと興味がありますね。豫州とかはどうですか?

うーん、袁術がやってくるじゃろうからのう。兗州と言う拠点がないと、さすがの曹操も簡単には勝てんじゃろうて。じゃがそうなったら少し面白そうじゃの。さて、劉岱も少し不遇な人物じゃが、如何じゃったかな。彼にも興味を持ってくれると嬉しいぞい。

次も見てくださいね、それではまたです。