さて、今回は鮮卑族の大人の一人、厥機じゃな、史書には闕機(けっき)と言う人物もおるが、これは恐らく同一人物じゃと思われるぞい。こ奴は遼東などの東エリアを根拠地にしておった人物ぢゃ。
字や生没年は不明ぢゃ。彼について紹介していこうかの。
人物紹介
さて、まずは厥機と闕機についてじゃが、史書には「遼東方面の大人として弥加、闕機、素利、槐頭」を紹介しておる。
そして軻比能の紹介の所で、「素利、弥加、厥機はそれぞれに大人であったが、(中略)その部族民の数は軻比能より多かった。」と書かれておるんじゃ。
またそのすぐ後には「厥機が死ぬと、代わってその子の沙末汗を立てて親漢王の位を与えた。」とあるんじゃ。
最初に遼東方面の大人を4人並べており、次にまた2人同じ名前が並んでおるところに、厥機だけ別人と言うのは少々考えにくいんじゃな。もし闕機から代が変わって厥機になっているとすると、彼はまだ若いはずで、彼が亡くなった後、幼い子供がすんなり後を継げる、とも少々考え難い。
それともう一つ、鮮卑族の大人には闕居(けっきょ)と言う人物がおり、この人物が書かれているところが闕機と書かれている所のすぐ近くだったんじゃな。
その名前を見て本来厥機と書かないといけないところを闕機と書き間違えたんじゃなかろうか。同一人物として、どちらの名前を採用するかは使われてる回数の多い厥機を選んだ、と言う訳じゃな。まあ使われた回数は厥機2回と闕機1回だけなんじゃがの・・・。
ちなみに東エリアの大人の一人槐頭じゃが、二つ目の文章で名前が出ておらんのう。これは恐らく故人になっておったからじゃろうな。何か名前の話だけで終わってしまったぞい。
それでは能力評価へ行くぞい。今回は、ワシのみじゃな。
能力評価
厥機は東エリアの大人の一人じゃな。そのため、軍事は多少控えめの評価にしておる。知謀は多少低いが、トータルで見るとバランス型じゃな。実績が見えてこんからあまり高くはできんが、並の郡太守クラスの評価にはしておるぞい。
↓ バナーをクリックしてくれるとうれしいぞい
雑談ぢゃ
ほっほっほ、どうもくまの爺ですじゃ。さて、今回は鮮卑族の大人の一人、厥機じゃな。
槐頭と違って、こちらは同一人物が濃厚なんですね。
うむ、槐頭の方も同一人物の可能性もあるんじゃがな。特に音が同じで文字も同じ偏旁が使われておる。厥と闕は闕で言う門の中の文字が一緒じゃな。まあこれは音符となる偏旁じゃから、同じ読みになって当たり前と言えば当たり前なんじゃがの。
じゃがまあ、同じ音でも違う文字はいくらでもある訳じゃから、そこが同じと言うのはやはり無視はできんのう。
そう言えば東エリアはそこまで強くしていないと言いますが、それでも軍事は多少高めですね。何か理由があるんですか。
そうじゃな、弟子よ夫余の王の尉仇台を覚えておるか?
えーと、公孫度の配下になっている人物ですよね。
おう、よく覚えておったのう、ワシすっかり忘れて、さっき自分のページを検索してしまったぞい。結構便利じゃのう、ほっほっほ。
師匠・・・ついに来てしまいましたか、おいたわしや。
いやいや、そんな茶番はええんじゃ。まあようはその尉仇台がある程度の基準となっておるんじゃ。彼が公孫度に帰属しているのも、1つは鮮卑族などの異民族と対抗するため。つまりこちら方面の鮮卑族の大人が弱すぎてはいかんじゃろう。
なので普通に戦うと尉仇台がやや不利になる感じに能力を設定しておる訳じゃな。そこで尉仇台は知略・政治力で公孫度に接近し、対抗しておると言う感じじゃな。
そうなると同じ東エリアの大人2人も似たような感じになると言うことですね。
そうじゃな、極端に目立つ実績が無ければそうなるじゃろう。さて今回はここまでじゃな。ではまたのう。
次も見てくださいね、それではまた!